見出し画像

東京8割ローカル2割という生き方の提案


長野県佐久市の施設であるワークテラス佐久。
コワーキングとサテライトオフィス機能をあわせ持った、テレワークを推進する施設です。その運営責任者として運営をスタートして、早いもので5か月が経ちました。

画像1

こちらは、東京駅から新幹線で70分という首都圏から近い立地を活かし、首都圏との関りを深めていくことも一つの大きな目的です。
最近の言葉でいうならば「関係人口」であったり、地域の「関わりしろ」を見える化させて関わってもらいやすくすることとでもいえば良いでしょうか。

画像2


さて、そういった目的がある中で、5か月活動してきて出てきたひとつの提案がこちらです。

「東京8割、ローカル2割という生き方」
ってどうでしょうか?


ワークテラス佐久には様々なスタッフがいますが、その一人で、今年の6月に東京から佐久に移住してきた柳澤拓道さんと会話していく中で出てきた提案がこれなのです。

▼提案のきっかけはメンバーのしている仕事が「100%東京」だったこと

ワークテラスのマンスリーメンバーは2020年9月現在25人いて、ローカルのコワーキングとしては良いほうだと思っています。で、どんな人がここ最近メンバーになっているかというと、コロナの影響で佐久から通勤していたけど東京に通勤する必要がなくなった方とか、佐久のとある学校に子供を通わせたいから東京から移住してきたという方が多いのです。

画像3

で、でです。その方たちがどんな仕事をこのワークテラス佐久でやっているかというと・・・ほぼ100%東京の仕事なんです。この気づきから出てきたひらめきが

「東京8割ローカル2割という生き方」
の提案

なのです。

僕自身、数年前から「0.2農0.8X」という生き方を提唱しているのですが、それもひらめきのフックになりました。ずっとどうやって首都圏の皆さんに関りをもってもらえばよいのか悶々と考えながら試行錯誤してきましたが、方向性としては、これでしっくり来た、といった感じです。

▼2割は自己表現だったり自己実現だったり。ローカルにかかわろうと決めたときの想いが鍵。

普段は100%東京の仕事をしているメンバーも、せっかく移住してきたのだからローカルに関わりたいと思っている人も多いと思うのです。実際一部のメンバーと話してみると何かしら活動をはじめたりしている人もいるし、何か関りを持ちたいと思っている人もいます。

先ほどのスタッフ柳澤さんのことを改めて紹介すれば、つい先日、得意な音楽を活かして「Sakk Porano サック・ポラーノ 〜小さな音楽広場」というイベントをワークテラスのイベントガーデンで開いてくれました。自分の好きな楽器を演奏したり、歌ったり、合わせてみたり、音楽を気軽に楽しむ時間です。

画像4

画像5

佐久地域にも、気軽に音楽を演奏したい、合わせたいという人はきっといて、こうやって見える形で動くことによって、共感する人が集まってきます。実際今回のイベントも何人か来てくれて、楽しんでいました。

「働く=お金を稼ぐ」という価値観が強いと思いますが、2割は自分の自己実現や自己表現をおすすめしていきたいと思っています。そうすることで人生の豊かさは格段に上がるし、こういった取り組みができるのもローカルのゆったりした時間の流れが後押ししてくれるのではなかと思っています。

▼そうはいってもお金を稼げなきゃ生きていけない。

しかし、しかしです。そうはいっても自分が生きていくための最低限のお金が稼げなければ生きてはいけないですよね。それは現実として突き付けられます。実際ローカルに生きている僕自身もそうです。

そこで、さらに考えて出した答えがこちらです。

長い目で見たとき、収入源になっていきそうな地域の関りしろを発掘し、それを見える化していく。

今現時点で設計し始めているのは、佐久地域で活躍している人たちの力を借りて「農業を複業にすること」や「住宅や店舗のリノベをサポートするセルフビルドパートナーになること」などです。

もう少し具体的に言うと、後者のセルフビルドパートナーというのは、佐久地域で活躍する「えんがわ商店」の渡辺正寿さん自身のお仕事のことで、住宅や店舗を建てたりリノベを自分でやりたいという顧客をサポートする仕事です。設計や資材調達にはじまり実際どうやって造るのかを指導をしてくれて、時には一緒に人工としても入ってくれたり、要するに「セルフビルド」を伴走するパートナーです。

画像6

画像7

建物は、これから余っていく時代に突入します。地域にセルフビルドパートナーがたくさんいれば、街全体を楽しくリノベしていくこともできるのではないかと思っています。こういった背景もあり、この職業というのはこれからニーズが高まっていくのではないかと感じます。

そして、この渡辺さんの新し取り組みが「オンラインサロン」で、この取り組みとコラボさせていただいて、ある程度本気でDIYやセルフビルドができるようになりたいという人に、その機会を提供していこうと思っています。具体的にリノベ案件を一緒に造りながら学んでいき、セルフビルドパートナーを目指します。そして、だんだんと稼ぐことにつながっていったらよいのではなかと思っています。

▼複業とローカルで生きること。

とはいっても、すぐにはそんなに稼げないじゃないか、という意見もきっとあると思います。実をいうところ、僕もそう思っています。ですので、正直今回の提案は東京の仕事をある程度ローカルにそのまま持ってこれる人向けの提案になってしまうかもしれませんが、ローカルに拠点や関りを持ちたいと思っている皆さんは確実に増えていると思いますので、ぞれぞれの境遇に合う提案ができるように、さまざまなパターンの「関りしろ」を見える化していきたいと思っています。

最初は100%東京かもしれませんが、だんだんと割合をローカルで稼げる(関われる)ようにしていくステップとしてこの機会を使ってもらえると嬉しいですし、皆さんの内発的動機から出てくる芽を「関りしろ」として成長させていくのも関りしろが広がって楽しいと思っています。そして、このご時世ですから、リスクヘッジという意味でもいくつかの職業を本業する「複業」という道も、これから先のローカルでの一つの生き方になるのではないかと思っています。



さて、最後は宣伝的な締めくくりになってしまうのですが・・・

ローカルにどうかかわるか模索するイベントを開催します。佐久地域のことを知ること、地域で活躍している人とつながること、そして、これが一番大切ですが自分自身がなぜローカルにかかわりたいのか、どんな生き方をしたいのかなど自分を知ることを織り交ぜた合宿形式のイベントです。

この合宿は、何かサービスを提供したり受け取るというよりは、参加してくれる皆さんとも佐久地域の皆さんとも、そして僕たち運営側も一緒になってこれからの生き方を模索していく時間にできればと思っています。

こういったことを一緒に考え、そして一歩一歩行動する仲間がいることは、豊かな人生につながりますよね。

ご参加お待ちしております。

ちなみに、こちらは今年の6月に行った様子です。

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15


ということで「東京8割ローカル2割という生き方」の提案でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?