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卒業とは始まり

3月に入り、卒業シーズンになりましたね。高校はもう卒業式が終わったところも多いと思います。大学の卒業式は20日後くらいのところが多いでしょうか。

卒業シーズンにはいろんな言葉を聞きます。卒業式でのお話や、ホームルームでのお話などが代表的でしょう。さらにそれをもとにした卒業ソングなんてものも沢山あります。

僕の好きなラッパーGADOROさんも卒業ソングを作っているのでそちらを紹介します。

曲名は「ハジマリ」。
卒業ソングとしては少し意外に感じる名前かもしれません。

「卒業」それは始まりということ
この際だからここでハッキリと言っとこう
勉強なんて無理にするものじゃない
夢なんて無理に探していくものじゃない
聴けない声 会えないツレ 見れない風景
決してそんな事はなくて
別れが来たって離れるのは距離だけだ
どうかハゲんなよ 次会う時までは

こちらがフックの歌詞です。
もうほんとワードセンスが最高なんですよね。
GADOROさんは卒業を始まりと考えてるわけです。確かに学校を卒業してもまた新しい生活が始まるだけですもんね。
そんなGADOROさんは次のようにも歌っています。

心地よい音を奏で開ける筒の蓋
人生初めての賞状がこれか
破り捨ててやるよこんな物
墓石こそが本当の卒業証書だろ

卒業を人生単位で考えてるわけなんですよね。じゃあ人生を卒業する時はいつか。それは死ぬときです。だから、卒業の証になるのは卒業証書の賞状じゃなくて墓石だろってわけです。

卒業シーズンって別れのシーズンなので悲しい気もしますが生きてる限りは、声も聴けるし、ツレにも会えるし、地元の風景を見ることもできるわけです。
だから、卒業を悲しんだり寂しがったりばかりしてないで新生活への始まりなんだからもっとポジティブになろうというメッセージも込められてこの曲名がつけられているんでしょうね。

この卒業=始まりという考えは英語からも知ることができます。
英語の卒業式という単語に、commencementがあります。この単語には、「始まり」や「開始」という意味もあるのです。
もともと、commenceという単語は、「始める」や「開始する」という意味の動詞です。
最後についているmentは、結果や動作などを表す名詞をつくる接尾辞です。
このことからも卒業とは終わりではなく始まりである、という考えを知ることができます。

僕はこの話を高校の頃、英語の先生から聞いてなるほどと思いました。その話を覚えていたらGADOROさんもハジマリという歌で卒業について歌っていたのでこの話のことをまた思い出しました。

今年度、卒業される皆さんおめでとうございます。新たなハジマリへ向けいきましょう。

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