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「外壁は木がいい」で思い出した絵本のこと

こんにちは masaccoです。
暮らしたい「我が家」について、気負わず考えてゆきます。
前々回「外壁は木がいい」という思いに至った経緯から、
前回は「木に学べ」という本を読み始めたことをお話しました。
で、木と言えば!すごく素敵な絵本を思い出しました。

ブルーノ・ムナーリの「木をかこう」です。

「幹から遠くなるほど、枝は細くなります。これが規則です。
木の枝には、また、2本にわかれるもの、
3本にわかれるものなど、いろいろな種類があります。
ここでは、2本にわかれる木をかいてみよう。
〜略〜わかれるたびに、細くなる。」

「この規則は、かんたんだから、これさえおぼえておけば、
だれにでも、木はかけます。ただ、こんな規則どおりの木は、
ほんとうには、どこにもないでしょう。」

ページをめくるたびに、ブルーノ・ムナーリはすごいなぁ、とため息が。
身近な「木」を題材にしてあることで、誰にでもすぐに始められるし、
観察することの面白さをより強く感じられます。
夫が小1の長男に街路樹を指しながら話をしていたのを思い出します。

それから、こう続きます。

「強い風もふかない、いつも太陽がてり、ほどほどに雨がふり、
いつもおなじくらいの栄養が、土からのぼってくるような、
そんなところは、まず、どこにもないでしょう。
かみなりも落ちない、雪もふらない、
暑くもないし、寒くもないところなんて・・・・・ないですよね。
それで、木のほうも、まわりにあわせて、
いろいろなふうに、そだちます。」

このくだり、前回お話した「木に学べ」にも似たようなことが書いてありました。

「木というのはまっすぐ立っているようで、それぞれクセがありますのや。自然の中で動けないんですから、生きのびていくためには、それなりに土地や風向き、日当たり、まわりの状況に応じて、自分を合わせていかなならんでしょ。例えば、いつもこっちから風が吹いている所の木やったら、枝が曲がりますな。」

棟梁というのは、そういうクセを見抜いてうまく組まなくてはならないという内容です。

さて、「木をかこう」に戻ります。
ブルーノ・ムナーリのスゴさを強烈に感じた箇所が、
「木を「とじた」ときの図です。」という書き出しから始まるページ。
正確には、この前のページからですが、木をとじる?!
すごいなぁ。
(写真は載せませんので、ご存知ない方は本をお手にとって見てください。)

実はこの絵本の後ろの方に書いてある「ぼくについて」を読んで知ったのですが、米国ハーバード大学でデザインの講座を担当して以来、教授法、とくに幼児を対象とする教授法を研究しておられたとか。
なるほど。
研究の成果なんだなぁ、と納得したのでした。

***
◎ヘッダー写真
ハイビスカスとチャイニーズハット。
前者は2本ずつにわかれてのびる木で、後者は3本ずつにわかれる部分が多い木。
寒さに弱いので冬の間はベランダから部屋の中へ。
すると、どんどん新芽が。
枯らしてしまうこともしばしばだけど、どちらも3年目くらいだから強いみたい。

サポートして頂けると(生活面で)大変助かります。よろしくお願いします。m(_ _)m