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「行動」か「よく考える」か。

「よく考えて行動しよう。」そんなことを言われることもある。自分でも「もう少し考えてやればよかったかなぁ」なんて思くこともある。

一方で「まずは行動」なんてことも聞く。考えていても始まらない、行動しなきゃ意味がない。そんなこともある。

このブログでも「考えることが大事」や「行動が大事」とも書いている。二つは明確に違うのだが、自分の中で整理するためにもここで書いてみたいと思う。

自分の場合を振り返る。

音大にギター科に入ってすぐ、ジャズピアノを始めるとき、少し悩んだ。同期の友達にも相談した。結局、音楽大学に入学して2カ月後にはピアノを弾き始めていた。そして2年次には専攻をギターからピアノに変えた。

変わる時に何も考えていなかったわけではないが、はっきりと何か理由を考えていたこともない。あえていうなら「将来どの楽器で生きていくか、ギターにするのかピアノにするのか」という極端な振り切りで考えていた。

「両方をやる」とか「どちらかをお試しで」とか全然考えてなかった。その極端な振り切りは良かったのかもしれない。

もう一つ、はっきりしている理由がある。ギターから逃げたかった。富山県から上京して音大に入ってみたらみんなうまい。そんな状況に僕は自身を失いかけていた。それでピアノという逃げ場所を見つけた。

ただ、これは当時はとても人に話せるような理由ではなく、プライドが高い僕はそれを隠していた。しかしもっとも大きな問題は自分自身でもこの理由を直視していなかったことだ。何度も書くがプライドが高かったので、それを認識するのは嫌だったのだ。

行動にうつしたプロセスからみる

本当の理由、これを認識できたら行動も思考も、次の段階にもっと早く変化できたと思う。しかしそうでなかった僕は、

①直視していない、本当の理由、

がまずあり、にもかかわらず、そこに

②別の理由をつけて現状と悩む、

ことをして、2カ月という時間をかけて

③実際の行動にうつした

となると、考えが先にあったことになる。

実際、②の状況になると、悩みだけが広がるのは容易にわかる。本当の理由ではないのに、現状と比べているわけだから、気持ちがどちらにも向くわけがない。時間がかかるのは当然だ。

それでも逃げ出したいという感覚は迫ってくる。でも意識はしない。そこに「やっぱりピアノの方が良い!」と意味不明な理由を付け足して、少しずつ気持ちを押し出していく。それに2カ月かかった。で、ある時ところてんみたいにスポンと抜け出す。

やってみたくて劇団を作った。

5年ほど前に演劇公演をやったことがある。3Dのキャラクターが実際の役者と会話したり、バンドに合わせて歌ったり、そんなことしたら新しいことができるかも、とまったく知らない演劇をやった。

そのときは、知り合いもいないから755というアプリで演劇やりたい人を募集した。そこから人がどんどん集まってきて最終的な30人くらいは関わるような公演になった。

募集を始めて一年半後に無事開演した。その劇団を作る過程で結構色んなことがわかった。役者の現状とか大変さとか、色んな人がかかわるから、人間関係整理などなど。結構お金がかかることとか。

しかし、そんなことを全く考えないまま面白そうだからどんどん前に進んだ。公演が終わった頃には一通り知識が入った。もし、あの時経験がないままこの知識を考えたら面倒で、リスクばっかり考えて結局やらなかったかもしれない。

大事な決断の時は本当の理由を考える。やってみたいことは行動から。

こうやって二つの例を振り返ると、自分の大事な決断の時は、本当に自分が何に悩んでいるか、なんでそう思い始めたのか、自分のかっこ悪い気持ちや情けない理由からしっかり認識することは大事だなぁと思う。

そしてやってみたいなぁと思ったことはあんまり考えずに動いてしまった方が良い。考えていたらあの体験は絶対できなかった。やってみたいことは大体知らないこと、やったことがないこと。そんなことの情報を集めてもリスクに対策してなろうとは思わない。

分からずに進みながら対応するから楽しいのであってリスク対策を事前にやって検討の結果、やらない方が良かった、という結論に自分のやりたい気持ちを委ねるのは大変にさみしい。そんなビジネスみたいにやるのは楽しくない。

まとめ

大事な決断の時は、

・プライドは低く

・理由は本当のかっこ悪い理由を認識する

やってみたいことは、

・考えずに行動あるのみ

という感じでいくのと良さそうだ。とかんがえてみた、今日のこの頃です。

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