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【備忘録】発達外来を受診してみた②

自分の備忘録として、息子の不登校の記録を残しています。
不登校をきっかけに、発達外来の受診を勧められ、初診まで半年近く待ってようやく受診にこぎつけたことは、こちらの記事で紹介しました。

初診から3か月、1月末にようやく発達検査を受けることができました。
2月初旬に結果説明も終わり、学校の先生とも結果を共有できたので、今回はその経験をシェアしたいと思います。

◆発達検査いろいろ

発達検査と言っても、いろいろな種類の検査があるようで、医師がうちの息子の状態を聞き取って、指示を出された検査は以下2つでした。
①心理士さんによる心理検査
②作業療法士さんによる作業検査
心理検査の中には2つの検査があり、作業検査は2回に分けて実施され、5~6種類はあったと思います。
検査時間は、1回につき1時間程度でした。

◆検査結果からわかったこと

うちの息子の場合、ASDやADHDなどの診断はつきませんでした。
しかし、発達の凹凸は明らかで、いわゆるグレーゾーンにあたるんだと思います。
息子は小学2年ですが、高い能力は小学校6年生レベル、逆に低い部分は小学校1年~年長レベル(実年齢より1~2歳下の力)ということでした。
有意に高い力・得意なことから、苦手なことまで、細かく説明していただきましたし、結果を書面でもいただきました。
表向きは高い能力の部分が目立ってしまうので、本人もできると思っていたこと、周囲の人も本人ができるだろうと思っていることが思うようにうまくできない、うまくいかないと感じることが小学校に入学した際に、何かあったのだろうということでした。
また、見通しを立てることや長い指示を記憶することが苦手なようで、学校では不安も強くなったのではないかということでした。
今回の検査結果が全てではなく、成長に伴って凹凸も変わっていくとのことでしたが、学校は無理強いしなくていいし、本人が苦手な部分があっても、それで自己肯定感が下がることがないような関わりができるといいとのことでした(難しいですけど!)。
医師にも、現在の様子や時々積極的なお休みを入れていることをお伝えしたところ、「それがいいと思います!」ということでした。

◆学校との共有

検査結果が出た翌々週くらいに、学校に個別面談を申し込み、学年主任・担任と面談しました。
学校側も進級に向けて、クラス替えもあるため、学級編成についても相談したいとのことでした。
病院からいただいた検査結果の一部(検査結果の数値・プロフィールなどは見せず、具体的な対応について記載された心理検査の結果のみ)をコピーしてお渡しし、口頭で説明を加えました。
例えば・・・『見通しを立てるのが苦手なので、本人が見通しを持てるよう具体的なゴールを示して説明してください。自分で考えなさい!好きにしていいよ!といった指示は避けてください。』といった感じです。
担任の方からは「こんなふうにしたらいいですかね?」等、具体的な対応を提案していただきました。
来年度、進級に向けた学級編成については、誰と一緒のクラスにしてほしいという要望は聞けないけれど、できるだけ息子が安心できる環境を整えたいので意見を聞かせてほしいというお話がありました。
今、息子は教室に行くと、男の子のお友達もいますが、仲の良い女の子のお友達と遊ぶことが多いらしいんです。
それで、学校の方は息子と仲が良かったり、雰囲気の似た(多分落ち着きのない騒がしい子を避ける等だと思われる)男の子を中心にクラス編成を検討するか、息子と仲の良い女の子を中心にするかで迷いがあったようです。
事前に息子には聞いてから面談に臨んだのですが、息子は別に誰と一緒がいい等の希望はないと言いました。
私から見ても、息子は友達と遊びたいという気持ちは強いですが、友達がいるから学校に行っているわけではないと感じていました。逆に言えば、友達はいても学校に行けなくなったので。
学校としては、3年生になると、成長に伴って女の子がグループを作り始める様子も見られることから、男の子中心の方がいいのではないか?とのお考えがあったようでした。
基本的に希望はなく、学校にお任せするということでお答えしてきました。

◆発達検査を受けてみて・・・

今回、かなり長い時間待って、発達検査を色々受けさせてもらいました。
でも、待っただけの価値はあったなと思いました。自分では気づけなかったことがたくさんわかりましたし、何よりも対応が見えたことが良かったです。
例えば、漢字の練習ひとつにしても、息子は反復練習よりも、質を重視した学習(数をこなすのではなく、1回でも丁寧に書くやり方)の方が向いているとのことでした。
毎日の宿題や家庭学習の時に活かしています!
とは言っても、実際の対応に迷うことも多々あります。
そんな時も立ち止まって考えることが以前よりもできるようになったし、息子の行動ひとつひとつを興味を持って見れたり、知ろうとしたりすることができるようになった気がします。
つい苦手な部分に目が行きがちですけど、息子の学習の中での強みや得意を見つけてやることが私の目下の課題でもあります。
これから発達検査を受ける方、受けようか迷っている方の参考になればと思います!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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