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子供の頃の癖の話

僕は幼少期の頃に定期的に変な癖を持っていた。
一番印象に残っている癖は、小学4年生頃にしていた眉間と鼻の間辺りをクシャッと縮めるように動かす行為(刺激臭を嗅いだ時のリアクションみたいな感じ)だ。この行為を僕は人と話すとき、家族との食事の最中、学校での授業中など日常のあらゆるタイミングで行っていた。

親からは他人に変に思われるのでやめなさいと注意されたが、中々止められなかった。もちろん、子供ながらに良い仕草ではないことは分かっていたのだが、何故かこの鼻を縮める仕草をしないと気が収まらない。それは今日でもたまに感じる「仕草をしないと悪いことが起こる」という強迫観念にも少なからず近い感覚だった。

一方でその強迫観念は日常において、何やらゲームのような感覚であったのも覚えている。「親との会話中に仕草をして、もし注意されたら何やら悪いことが~」のような感覚である。今書いていても飽きれるような感覚だが、当時の僕はこのような日常のゲームというかチャレンジをこなさないと気が済まずに安心感が得られなかったのだ。

結局、この仕草の癖は鼻を動かすという意識をしない、他へ意識を散らばす事で頻度を減らして、気づいたらそのような仕草はしなくなっていた。もしかしたら、このような何か1つの事に執着するのは、子供に多くみられる現象だったりするのかもしれないが、僕の場合は癖が止められない感覚が、現在の強迫観念云々にかなり近かった。


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