見出し画像

40歳超えた精神障害持ちが仕事を探してみた結果

 諸事情により私は精神疾患により前職を退職。傷病手当や失業給付を得ながら無職期間を約2年間続けてきました。その間バイクで長距離ツーリングをしたり、公共職業訓練でIT関連の訓練を受講しました。
 そして気がついたときには40歳。
 中年男性で無職期間があり、しかも精神疾患持ち、資格なしの状態という転職市場としては厳しい状態から「転職活動」という現実と対面することとなりました。

 そんな私が転職活動をした感想について今回は話してみたいと思います。


「結論」転職は厳しい。

 はっきり言って厳しかったです。

 基本的には書類選考の地点で落とされます。一応、精神障害手帳3級を所持していたため、障がい者雇用を中心に仕事を探しておりました。
 そのため、前回の記事の通り下記のような基準で仕事を探してました。

  1. 過去の職務経歴を活かせる職種

  2. 公共職業訓練の訓練内容を活かせる職種

  3. 病気のことを加味した職場環境(病気のこともありが最低条件としては、年休120日以上、残業少なめ)

 そのためハローワークでは障がい者雇用を中心に検索して、障がい者雇用専門の転職サイトも複数社活用しました。
 ところが基本的に障がい者雇用は採用枠が少なく、企業側のリスクもあるため、関連資格保有者者かつ経験者を中心に採用されることが多い印象でした。またハローワークには、下記のような障がい者に配慮の少ない求人もちらほらありました。

クローズ(障害を隠した状態)で求職するリスク

 そこでクローズ(障害を隠した状態)で求職活動も並行して行うことにしました。求職には障がい者雇用の場合と同じく、ハローワークと一般向けの転職サイトを活用しました。
 こちらに関しては内定を2社頂くことができました。
 一社は客先常駐の派遣会社、もう一社はキッティング業務(端末設定やネットワーク構築)をする企業でした。
 ただ結果からいえば、両社ともこちらから内定辞退しました。仕事内容としては悪くないでしたが、年間休日が少ない、残業が多いなど長くやっていける自信がなかったからです。また面接でしきりに過去の病歴を訊かれたうえに「ストレス耐性」があるかしきりに確認されました(なお現在精神科に通院していることは伝えておりません)。
 正直なところ、現在は主治医より病気が寛かいに向かっており、内定を頂いた企業で働くことはできたと思います。
 しかし毎日の残業やストレスのある職場でまた病状が悪化する可能性が大いにあると思います。またのちに病歴を隠していたことが解ると職場にも迷惑がかかる、場合によってはクビになる可能性もゼロではありません。
 クローズで求職活動は、病歴を打ち明けられないストレスがあります。それにより職場からの理解を得られにくいことがあります。

就労継続支援A型事業所も考えてみては…

 結局たどり着いた結論としては就労継続支援A型事業所に就職することにしました。病気のハンデを考慮しつつ、一般企業の障がい者雇用へ就職にも有利だと判断したからです。
 ちなみにこの就労継続支援A型とは、下記の通りの事業所で「就労できる福祉事務所」のような位置づけにある福祉サービスです。

通常の事業所に雇用されることが困難であり、 雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、 雇用契約の締結等による就労の機会の提供及 び生産活動の機会の提供その他の就労に必要 な知識及び能力の向上のために必要な訓練そ の他の必要な支援を行う。

厚生労働省(障害者福祉施設における就労支援の概要)

 今回私が受けた事業所は社会復帰に向けた支援を受けつつもWEB系の事業も展開されていて実践的な技術を現場で得ることができるようです。残念ながら給料面は最低時給で働くことにはなりますが、そこに障害厚生年金も受給することで最低限生きていくには充分な額になると思います。
 もちろんそこにずっといるつもりはありません。
 そこで経験を積み重ねたうえで、1~2年程度で社会復帰をしていこうと考えております。
 ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?