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未経験からUXデザイナーになるための5つのヒント

こんにちは、masaです。

早いもので、デザイナーとしてrootに未経験で入ってから2年とちょっとが経ちました。現在は、UXデザイナーという肩書きで、ユーザー調査をしたり、体験の方針を決めたり、UIを作ったりして、クライアントと一緒にプロダクト作りに励んでいます。

今の仕事に就いてみてわかったのですが、UXデザイナーの志望者はあまり多くない感触があります。プロダクトデザイナーを目指す人のnoteをざっとみてみても、「UI/UXデザイナーになりたい」という人は一定数いますが、「UXデザイナーになりたい」という人は少ない印象です。もちろん、最初はUIとUXどちらを専門領域とするかなんて決めきれないことが多いと思いますし、小さい会社であれば結局多かれ少なかれどっちもやることになるでしょう。私自身もUXデザイナーを名乗りながら日々UI作っていますし。

そんな中でも、「私はUXデザインを専門領域としたいんだ!」という稀有な人たちのために、UXデザイナーになるために役立ちそうなヒントを挙げてみることにしました。「どっちもやることになる」とは書きましたが、UIデザイナーを目指すのと、UXデザイナーを目指すのでは、ポートフォリオの作り方や面接の際アピールすべき内容が若干変わるので、その辺を中心に書いていきます。


1.セールスやCS、マーケなどの職種は意外と有利

顧客の状態やニーズを捉えるためにどんな工夫をしたかや、それをチーム全体に共有するためにどんなことをしたかなど、顧客の生の声に触れられる職種からの転職であれば意外とアピールできることがあります。その過程で、カスタマージャーニーマップの作成やユーザーヒアリングでもしていようものなら、もはや「一部実務経験があります!」とまで言えてしまうかも。もちろん、今からセールスやマーケになろうとは言いませんが、現在こういった職種に就いている人は、今の経験を活かせるかもしれません。

2.基礎情報は本や実務経験者から仕入れる

これはUXデザインに限らないかもしれませんが、UXに関する情報はネットにもたくさん転がっています。ただ、すぐに読める初学者向けのネット記事は定義や説明が怪しいものが多いです。逆にプロが参照するような記事は内容が高度だったり細かかったりして全体感が掴みにくい可能性が高いです。なので、UXデザインの全体感を知るには書籍をオススメします。一応ここに私のオススメをいくつか貼っておきますね。最初に読む本で、かつ内容に被りが少ないものという基準で3冊選定しました。

薄くて読みやすいので、ざっくりどんなことをやるのか全体感を知るのにオススメです。

UXデザイン単体の本ではありませんが、私の知人で「UXデザインはプロダクトマネージャーの仕事の一部である」と言う人が居るぐらい、プロダクトマネジメントとUXデザインは密接に関係しています。プロダクトを作ることの全体感を知るのにオススメです。

UIデザインというタイトルですが、UXデザイナーが行うべきモデリングの話やユーザー情報をどうやってUIにつなげていくかも書いてあるので、必読です。Kindle版であれば100円で買えますし。(2022年8月7日時点)

また、「実際UXデザイナーってどんなことやってるの?」を知るのは、人に聞くのが一番早いです。今だとMeetyというサービスで気軽に現場の人の話を聞くことができます。ただし、業務内容は会社によってまちまちだと思うので、あくまで一例として受け止めた方が良いかもです。

3.ポートフォリオは量より質

あくまで個人的な意見ですが、UXデザイナーを目指すのであれば、既存のアプリを見ながらなんとなくUIを50枚デザインするより、仮設設計から調査、プロトタイプの発散などを経たUIを5つデザインする方が、遥かに適性を示しやすいです。UXデザインにおいては、プロセスを踏むことが重要なので、いかに思考して作れるかを示した方が選考の中で効果的だと思います。もちろん、量をこなすことも必要ではあるのですが、それは練習としてやればいいので、ポートフォリオには載せなくて良いかなと。

ちなみに私がrootの面接を受けた時はこんな流れで作っていました。

4.インタビューは経験しておいた方がいい

サービスを設計する際、やっぱりユーザー調査を行わずに想像だけでデザインを行うよりも、インタビューやユーザーテストなどの調査はやっておいた方がいいです。実務でもインタビューはよく行いますし、顧客の解像度をいかに高められるかがUXデザインの肝なので、調査が行われていないとデザインに説得力がなくなってしまいます。もちろん、見ず知らずの人にインタビューを行う必要はありません。作るサービスのターゲットに近い友達2、3人にヒアリングを行うのでも十分です(理想は5人と言われていますが)。

調査を行う際は、下記の本などを参考にすると良いです。

5.学校やコミュニティで学ぶのもあり

私はプロダクトデザインについては学校で学んでいませんが、学校やコミュニティに入るのも手です。会社の先輩は、Xデザイン学校というところでUXデザインを学んだそうです。また、最近だとBONOというコミュニティも入っている人が多いみたいです。どちらも私が経験したわけではないのでちゃんとオススメできるわけではないのですが、一緒に学んでいる人がいると安心するしモチベーションにもなるので、上記で書いたことを全て独学で行うのはハードルが高い方はこういった所に入ってみるのも良いと思います。


今の会社に入ってから初めてUXデザインにちゃんと触れましたが、コンセプトを考えるのが好きな人や人に関心・興味がある人には向いている職業だと思います。この記事を読んで、 UXデザイナーに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。

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