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良い姿勢とは??

ゴールデンウィークが終わって1週間。
皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?


長い人で最大9連休、カレンダー通りだと5連休という方もいたのではないでしょうか。


毎回連休がくるたびに思うんですけど、休みの日って何故かあっという間に終わってしまいません?
始まったと思ったらもう終わり???という感覚・・・。


わかってくれる人いるかなー?



そんな愚痴はさておき・・・・。
今回から再考シリーズに引き続き↓

姿勢シリーズを始めていきます。


臨床場面においても、座位や立位などの姿勢を見ないという日はないでしょう。


さらに猫背や反り腰で悩んでいる人、youtubeやインスタでは姿勢改善の方法動画もたくさんあげられています。


そんな姿勢のあれこれについて色々と考えていきたいと思います。


姿勢シリーズ第1弾は「良い姿勢」について書いていきます。


・あなたにとって良い姿勢とは?
・教科書的な姿勢は果たして良い姿勢なのか?

上記↑ツイートについて深掘りしていきます。



教科書的な姿勢の基準と良い姿勢について考える

今回の姿勢は立位を例に書いていきます。


まず姿勢とは

身体の構えあるいは全身の形を表すのに用いられ、日常的には比喩的に態度や心構えを指すこともある。

中村隆一他:基礎運動学 第6版

姿勢には身体だけでなく、心理的な要素も含まれるんですねー。


さらに良い姿勢として

①力学的視点→力学的に安定していること
       重心線が支持基底面の中に位置していること。中心に近いほど安定
②生理学的視点→生理的に疲労しにくいこと
        消費エネルギーが少ない
③心理学的視点→心理的に安定していること
        喜び、幸福、自信など

中村隆一他:基礎運動学 第6版

とあります。


なるほど。


さらに重心線は


横から

                                 中村隆一他:基礎運動学 第6版

耳垂ー肩峰ー大転子ー膝蓋骨後面ー外果前方


後ろから

                                 中村隆一他:基礎運動学 第6版


後頭隆起ー椎骨棘突起ー臀裂ー両膝内側の中心ー両内果間の中心


そして重心の位置は第2仙椎前方です。



ここで質問です。


あなたは自然とこの姿勢(上記のような)をとれますか?


少なくとも、臨床をしていて自然とこのような姿勢をとれている人は見たことはないし、自分もとれている自信はありません笑


みなさん何かしらの代償は見られます。



私が考える良い姿勢とは?

私が考える良い姿勢は
身体の重心や位置関係を合目的に制御できること

もう少し平たくいうと
次の動作に繋げられるか、環境に適合できているか
です。


どういうことかというと、私たちがその姿勢(今回は立位)をとっているのには何かしらの目的があります。


それは料理をするためであったり、洗濯物を干すことであったり、誰かと待ち合わせをしていたりと、その時々で目的は異なります。


つまり、カレルボバースさんも言っていますが

姿勢は運動を止めたもので、運動は姿勢に時間を加えたものであり、運動のある一瞬を取り出したものにすぎない

by カレルボバース

ということです。


だからこそ、教科書的な姿勢の基準はあくまでも理想であり機能的な姿勢ではありません。


姿勢の捉え方として、外見的には同じに見えても機能的な姿勢とキレイな姿勢は違うわけです。


いくら正常といわれる姿勢をとれていたとしても、意識的に体幹を伸展させていたり、肩に過剰に力が入っていたりと身体をガチガチに固めていたら良い姿勢とはいえないのです。


あくまでも、(良い姿勢といわれる姿勢を)力の抜けた自然な形でとれてたら、Very goodです。



余談ですが、一般的に悪い姿勢といわれている猫背や反り腰においても、腰を曲げると痛いや膝が痛いなどといった、痛みによる逃避姿勢となっている可能性もあります。


「痛み→姿勢」か「姿勢→痛み」かどちらが主な原因となっているか、その人に合わせて考えていかないといけないですね。



まとめ

今回は良い姿勢とは?について書いていきました。


私が考える良い姿勢とは
身体の重心や位置関係を合目的に制御できること(次の動作に繋げられるか、環境に適合できているか)
です。


一般的にいう見た目がいい姿勢が良い姿勢とは限りません。


いわゆる教科書的な姿勢は理想ですが、ガチガチに固めた状態では意味がなくて、力の抜けた自然な姿勢をとれるかが大事ですね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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