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すぐに使える!効果的なプール指導教材

夏休みの楽しみの代表の一つとしてプールや海、川があると思います。楽しい場所である一方で、ひとつ間違えば命を落としてしまうリスクもあります。
学校で行うプールの授業でも安全教育は大きな意味を持ちます。
今回は特別支援学校高等部知的部門で行った安全教育についてまとめさせて頂きました。


◯安全教育教材

プール、海、川それぞれに危険なポイントがあります。ポイントを知識として知り、してはいけない行為や行っては行けない場所を知ることが大切だと思います。

卒業後も海やプール、川といったレジャーを楽しむための資質を身につける一つの要素として危険な場所や危険な行為を知ることは大切です。

川や海ではライフジャケットの着用が大切です。ライフジャケットも着用方法を間違えると効果が発揮されず命を守ることができません。そのため、ライフジャケットの正しい着用方法を学んでおくことも大切になります。

私の学校は室内プールのため、見学者がプールサイドで長時間の活動をすることは熱中症のリスクを高めます。従って、教室での座学を中心に活動しています。

座学といっても文章だけでは理解が進みにくいですし、イメージもわきません。眠たくなる一方です。
なので、イラストを用いて知識として危険な場所や行為を知り、実際にプールサイドに足を運び危険な場所を探してみるという学習活動を計画しました。

日本ライフセービング協会が作成した教材がとてもわかりやすく有効でした。

認知レベルが様々な特別支援学校の生徒たちにおいてもイラスト付きのワークシートと答え合わせができる日本ライフセービング協会ホームページは有効でした。イラストから何が危険なのか考えて書かれている様子が伝わってきました。さらに、教材が出来上がっているので見学者を指導する先生の準備の負担軽減にもつながります。

ホームページには動画や写真も多いので、生徒たちにとってはイメージを持ちやすい設計になっていました。

◯予想→答え合わせ

ワークシートは『イラストから予想して空欄に書き込む→答え合わせをする』という流れで進めます。一度自分の考えを書き込んでから、答え合わせをすることで、印象に残りやすい設計になっています。最初から答えを移すよりも、一度自分の考えをアウトプットすることで、より記憶に残りやすいです。

イラストもわかりやすく、子供達は予想以上に書き込んでいました。
答え合わせをする際には、文章だけでなく画像や動画もついていて、視覚的にも理解しやすい設計になっています。


◯日本ライフセービング協会ホームページ

海・川・プールそれぞれに細かくワークシートや動画など、コンテンツが充実しています。
海の危険の一つである離岸流やライフジャケットの着用方法など、言葉やイラストだけではわからないことも実験動画があり、危険性や正しい着用方法、ルールの大切さをより感じられるものになっています。

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