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思春期に気をつけるべき質問の仕方

みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

仕事や日常での学びをより深めるためにnoteにアウトプットしています!

中学生や高校生年代の思春期は色んな面で成長していきますので、この時期の子供達の内面的な過敏さを考えた上で質問スキルの使い分けがとても重要です。

質問には大きく分類すると2つあります。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンです。

聞きたいことや伝えたいことだけが目的になってしまうと子供達との関係性や子供達の自尊心がズタズタになりかねません。

大切なのは、なぜその質問手法を選択するのか?
なぜ?の中には子供の実態が元になっています。実態とは子供の生まれもった力や特性、育ってきた中での情緒面の問題、発達段階、家庭環境など様々な背景の要因です。

それらを加味して目的にあった質問の手法を選択する必要があります。



〇なぜオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分けが重要なのか?

学校現場では他者とのやりとりがとても大切です。やり取りを重ねる中で質問は重要です。
質問によって得られる利点は3つだと私は考えています。

①生徒の理解度把握
②生徒の考えを深められる
③コミュニケーションが促進される。

これらの利点を得られるためには、ただただ質問すればいいわけではなく、スキルを駆使して目的や子供の力に合わせて使い分ける必要があります。

なぜ、使い分けるのか?
それは質問のスキルによって難易度が異なるからです。

質問には大きく分けて2つあると考えています。1つ目がオープンクエスチョン、2つ目がクローズドクエスチョンです。
この2つのうちオープンクエスチョンの方が難しいのです。


〇オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンって何?

  • オープンクエスチョン
    回答に制限がなく、回答者が自由に答えることができる質問です。

「これについて、どう思いますか?」「今後どうしていく予定ですか?」などのように、相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらうような質問の仕方です。オープン・クエスチョンは相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効です。

しかし、親しくない相手に選択肢が多過ぎる質問をすることで、心理的負担をかけてしまうこともあるので注意が必要です。そのため、5W1H(いつ/どこ/だれ/なに/なぜ/どうやって)を用いて、答える範囲をある程度限定するとよいでしょう。

https://www.innovation.co.jp/urumo/open_ended_and_closed_ended_questions/
  • クローズドクエスチョン
    選択肢や具体的な回答が用意されており、回答者が選ぶ形になります。

オープン・クエスチョンは相手が自由に答えられる質問でしたが、クローズド・クエスチョンは相手が「はい、いいえ」の二者択一や「AorBorC」の三者択一などで答えられるような、回答範囲を狭く限定した質問の仕方です。 クローズド・クエスチョンは相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効です。オープン・クエスチョン同様にあまり多用すると、相手を無理に誘導したり追いつめてしまい尋問のように感じさせてしまったりする場合があります。

https://www.innovation.co.jp/urumo/open_ended_and_closed_ended_questions/


〇質問の仕方を選ぶときに気を付けたい子ども自尊心

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