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理想的な組織を目指して<354/1000>

【ラジオ体操656日目】
『ニコチンレス生活377日目』

こんにちは。
他人の悪いところを見つける天才として成長したことを後悔して、良いところに目を向けるように意識していたら、人の目が気にならなくなったコマリストです。


今日は『正しさを知り、成長を促すこと』というテーマで書いていきたいと思います。


自分のことをよく見ていてくれて、いつも良いところを褒めてくれる上司。自分のことをよく見ていて、いつも悪いところを指摘してくれる上司。


どちらの上司が理想の上司だと思いますか?


即答で、褒めてくれる上司が良いと答えてしまいそうですが、褒めてくれるだけで、出来ていないことを教えてくれなかったらいつまで経っても成長できないという状態になることもあります。
#これはこれで
#しんどいかも


とはいえ、いつも悪いところばかり指摘されても精神的にしんどいんですよね。


今日は、正しさとは何かを正しく理解した上で、他人の成長のために動ける人がたくさんいる組織って本当に素敵だというお話です。


悪く言うのは簡単だけど、本当に相手のことを考えているのなら、自分に何が出来るのかを考えないとですよね。

もう一歩踏み込んで

踏み込み

昨日、支援させて頂いている会社の管理職メンバーとのミーティングで少しもったいないと感じる会話がありました。


この会社はサービス業を営んでいて、サービスレベルを向上することで顧客満足度を上げて、売上UPに繋げていくという本質的な業績向上を目指している素晴らしい会社です。


そんな業績向上プロジェクトの中でも一番最初の段階にあたる現状確認フェーズにおいてこんな話がありました。


「社員は主体性をもって仕事が出来ているが、パート・アルバイトスタッフのモチベーションが低い」


この言葉を聞いた時、私の中にモヤモヤしたものが生まれたので、この発言について、詳しく聞かせて欲しいとお願いしました。
#もやもやの正体
#愚痴が嫌いなだけ


コマ
『モチベーションが低いとのことですが、数値化して把握されていますか?』


H課長
「数値化しているわけではないですが、愚痴が多いんですよね。」


N部長
指示を出さないと全く仕事しようとしないし。」
#指示待ち人間
#よくある話


コマ
『そうなんですね。では、普段の管理者会議の中でパートアルバイトスタッフのモチベーションを上げるために、会社として何が出来るかという議題での話し合いは出来ていますか?』


H課長・N部長
「・・・・・・・・。」


コマ
『出来てなさそうですね。せっかく、現状の問題点を把握できているのに、その解決をパート・アルバイトスタッフだけに任せっきりにするのはもったいないと思いませんか?』


H課長・N部長
「確かにそうですね。現状がそうなっているのは、本人たちだけの問題ではないし、我々に何が出来るのかという視点で主体的に向き合うことが出来ていなかったかもしれません。」


コマ
『社員の皆さんや管理職の皆さんが、共通認識として問題を把握できていることは素晴らしいことです。もう一歩踏み込んで、会社としてその問題をどう扱うのかということにしっかり向き合ってみて下さい』


この他にも色々な話が出ましたが、最後は笑顔で会社を良くするために私が出した宿題に取り組んでくれると約束して、ミーティングを終えました。


色んな会社で起きているよくある話だと思いますが、相手の悪いところを見つけて”彼らは○○だからダメだ”と言っているうちは、何も良くなりません。


その改善のために、自分に何が出来るのか、自分たちの役割は何なのかということをしっかり考えないとお互いに気分が悪いですよね。

解釈ではなく事実を

真実と虚実

さて、昨日は引き続き、同じグループの会社である別会社メンバーとミーティングが続きました。


そちらのメンバーとのミーティングには一般社員の方が2名参加され、1社目と同様のテーマで話を進めました。


そこでもモヤモヤする話が出てきたので、少しだけ厳しいメッセージを送ることになりました。
#伝える側
#しんどい


Sさん
「始業の1時間目から出社して清掃活動を済ませて、仕業と同時に仕事に取り掛かる”やる気のある方”と始業5分前に来て、始業後に清掃活動をして仕事に入る”やる気のない方”がいるんですよね」


コマ
『そうなんですね。Sさんとしては、早く来て仕事に取り掛かってくれる方が評価されるような会社が理想的だと思っているということですか?』


Sさん
「そうです!早く仕事に取り掛かってくれると、こちらも指示を出しやすくてありがたいし、そんな方が評価されてほしいです。」


コマ
『今から少しだけ厳しいお話をします。本当に良くしたいと思っているからこそお伝えする内容だということを踏まえて聞いて下さい。』
#伝えること
#エネルギーを使う


Sさん
「分かりました。」


コマ
『明日から、毎朝仕事が始まる1時間に出社して清掃活動をして下さいと言われたら、喜んで出社できますか?もちろん、その時間は給料が発生しません。』


Sさん
さすがに、それは厳しいです。
#ここで
#喜んでと言われたら困るけど


コマ
『はい。そうですよね。ですが、今Sさんが評価してほしいと言っている方はこれをしているわけです。ちなみに会社のルールは把握されていますか?』


Hさん
「実は、早い時間に出社して、会社の備品を使用して清掃活動をすることは禁止されています。」
#社内ルール
#サービス残業禁止


コマ
『なるほど。では、Sさんはルールを守っている人と、ルールに従わない人のどちらが評価されるのが良い会社だと思いますか?』


Sさん
「・・ルールを守る人が評価される会社が良いです。」


コマ
『そうですよね。けれど、Sさんの気持ちはよく分かります。自分たちの仕事がやりやすくなるので、早く来てくれている人はありがたいですよね。人間なので、そう考えてしまう気持ちは普通のことだと思います。』

『ということで、少なくとも私たちは、人を評価する仕組みを作ろうとしているので、「会社にとって何が正しいのか」ということを正確に把握することに努めて下さい。その上で、「正しいことが常に正しいとは限らない」という認識を持って下さい。


これと似たようなことも、色んな会社で起きていると思います。


評価者が人間である以上、”自分にとって”どんな働きをする人なのかという視点で評価をしてしまいがちです。


けれどその結果、本当に正しい行動をしている人がマイナスの評価を受けることは良いこととは言えません。


1人以上の部下を抱えていたり、誰かに指示を出すような立場にいる人は、常に「事実」と「解釈」を分けて考え、組織にとって正しい選択というものを理解した状態であることが望ましい。


もちろん、現場は生き物なので、正しさが常に通用する場面ばかりではありません。


そこで、臨機応変な対応を求められるわけですが、その時に「正しさ」を分かった上で、”特別な対応”をしてほしいなと思うんです。


昨日1日で、私自身が考えさせられ、学びと気づきを得られる話がたくさんありました。


今、会社員だったらこんな風に考えられているのかな。。


そんなことを思いつつ、これからも研鑽を積みながら、自分自身の在り方を常に考えていこうと決意を新たにしました。


今日の話が、誰かのヒントや救いになっていたら嬉しいです。

じゃ、またね~!

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