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したくも無い苦労<199/1000>

【ラジオ体操502日目】
『ニコチンレス生活223日目』

こんにちは。
会社員として働いている時には絶対に知ることが出来なかった現実の厳しさが、未だに毎日不安を運んできてビビっているコマリストです。


今日は『1円の重み』というテーマで書いていきたいと思います。


日本では、お金の勉強をする機会がほとんどないので、知識が無いまま大人になっているという人が多いと思います。


私自身も多分に漏れず、マネーリテラシー弱者として社会人になり、お金について何も知らないまま独立して大変な苦労と勉強をさせて頂きました。


そもそも、家族の誰かが商売をやっている家計でもない限り、お金について知識を得る機会は無いし、そもそもそんな知識を持たなくても生きていくことは出来ます。


最近になって、『お金について学びましょう!』と言っている人が多いから、知らないと損するんじゃないかと思ってしまいがちですが、本当にそうでしょうか。


知らなければ、損していること自体に気づかないんだから、損していることにすらならないんじゃないかな・・?


今日は、お金の知識を身に付けることは専門家に任せるとして、私が忘れてはいけないと思っている1円の重みについてのお話です。


知らなくても生きていける話なので、興味がない方はスルーして下さいね。

打ちのめされた2年間

私が、会社を卒業してから最初に立ち上げた法人を2年で解散させてしまったということを知っている人もそろそろ増えてきたかと思います。


解散については、メンバー間の問題など色々あるし、過去記事で書いているので多くを語るつもりはありませんが、創業から解散に至るまでの期間で、一番重要なことを教えてもらったと思っています。


その教えがあったから、解散して一人に戻っても何とか食べていけるだけの仕事が出来ていると思います。


その教えとは、
『お客さんから1円を受け取ることの難しさ』です。


正直に言います。
創業当時の私は、恥ずかしいくらいの自信家でした。


この仕事をするんだと決めて、10年かけて様々な業界で学び、合格率4%という資格を取得して、MBAではオールAの首席を宣言通りに獲得して、意気揚々と独立したあの時。


周りにいた人も、口を揃えて
『まぁ、コマリストさんなら大丈夫だよね』


こんな風に、背中を押しまくってくれていたあの時。


自分は、絶対に成功者になると心から信じていました
#なかなかイタイ
#根拠の無い自信


かくして、2018年の8月15日。
終戦記念日に開戦したと、創業日をネタにしながら法人を設立することになった。


最初の数か月間は、すでに依頼を受けていた仕事をひたすらこなしながら、日々忙しくしていたので、その自信が消えることはありませんでした。


しかし、創業して3か月もしない頃から、その自信には陰りが見え始めていたんです。。


会社員の頃は、それなりに大きい会社だったこともあって、お会いする相手の方から邪険に扱われるようなことはありませんでした。


きっと、それが私を勘違いさせてしまった。


口では、
『これからは自分の名前と新しく作った会社の看板だけで信用を獲得していかなければいけない』と言っていました。


けれど、本当の意味でそれを理解できていなかったんだと思います。


根拠のない自信だけで、押し付けがましくアドバイスをしてくる若造など、誰も信用するはずがありません。


正直、誰かからの紹介ではなく、自分の信用で獲得できた(売上に繋がった)仕事は、解散するまでに数える程しかありません。
#みんなごめんね
#代表の責任


どれだけ困っていたとしても、目の前の相手から1円のお金を頂くというのは本当に難しい。


支払われる金額は、こちらが提案した金額ではなく、自分の信用を数字にしたもの。


当時の私では、100万円の金塊であっても、10万円以上の金額で販売することは出来なかったはず。
#詐欺師だと思われるだけ


本当に学びが多く、打ちのめされた2年間でした。

知らなくてもいいこと

もしも私が会社員を辞めていなければ、1円の重みなど知ることは無かったと思います。


そして、知ることが出来たのはしなくても良い苦労をしたから。


だからこそ、今回のようにしたくもない苦労によって得られた学びは、決して忘れてはならないと思います。


それと同時に思うことがあります。


それは、しなくても良い苦労をしなければ知ることが出来ない情報など、知らなくて良いということ。


苦労した偉人のありがたい言葉
成功者の苦労話から得られた本質


こういったものは、自己啓発書や意識高い系の人が集まるセミナーで人気のテーマです。


けどね、知らなくても問題なく生きていけてるし、知ったところで実体験が伴わなければ活かすことなんてできない。


そもそも、こういった学びは、生きていくために必要だから生み出されるものです。


ということは、同じ苦労を味わう覚悟のない人には扱えない。


何となく良いことのように聞こえるし、本質的な気がするから、そんな耳障りの良い言葉に人は集まる。


それを知っているから、教育系のビジネスをしている人は、こういった情報を教材的に扱う。


わかりやすくたとえ話をすると、
誰でも簡単に儲かるなどの都合の良い投資情報やツールを大々的に売り出している広告を見た事がある人は多いと思います。


あの広告を出している会社、情報やツールが本物なら、数十万円でそれらを販売してクレームを受けるリスクを犯すはずがありません。


そんな時間があるのなら、自分たちの会社でそれを使って稼いだ方が良い。


当たり前の話ですよね。


これと同じで、使いこなせないのに本質的みたいに聞こえる情報を教えている人達は、自分達が稼げないから、儲ける手段としてセミナーや講座を開く。


ここで教えられていることは、耳障りこそ良いですが、全く役に立ちません。


そんなことにお金を払って教えてもらうくらいなら、したくもない苦労をして、自分にしか扱えない自分なりの学びを得たほうが良い。


毎日不安は消えないけれど、これからもしたくもない苦労をしながら、自分にしか使えないものを蓄えていこうと思います。

じゃ、またね!

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