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プロとしての振舞い<192/1000>

【ラジオ体操495日目】
『ニコチンレス生活216日目』

こんにちは。
自分に自信が持てなくて、少し成果が出ても”運が良かっただけ”と考えて、いつまで経っても自己啓発みたいな行動を辞められないコマリストです。


今日は『信用を失う保身の言葉』というテーマで書いていきたいと思います。


つまらないものですが。
(褒められた時に)大したことないです・・。


日本には、謙遜した言葉を使うことを良いことだと考えるような文化があります。


これを外国人相手にやってしまうと、
『何でつまらないものを送るの?』『せっかく褒めてるのに素直じゃない』みたいに受け取られるという話は有名ですよね。


私は、この日本人らしい美徳みたいなものがあまり好きではありません。


これが仕事だったとして、お客さんからお金を頂いて仕事をする時に、納品物を収めるタイミングで『完成度が低いですが』と言って納品する人っていないですよね。


今日は、謙遜することは相手に対して失礼に当たることもあるから、仕事では多用しない方が良いというお話です。


決して傲慢な態度が良いという話ではないので、一つの考え方として読んでみて下さい。

それってどういう意味なの?

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一昨日のこと。
数か月前からビジネスパートナーとして仕事を依頼しながら育成しているO君から、製作物の確認依頼がありました。


その時に、O君から添えられていた言葉に少し引っかかったんです。


メールで製作物を送ってくれたO君。そのメールには、
『難しくて全然できなかった』という言葉が添えられていました。


このメールの時点で、喜んで内容の確認をしたいという気持ちになれない感覚は伝わると思います。


ということで、内容の確認を行うにあたって、O君に対してメッセージを送りました。


コマ
『この案件は、これからどう進めていきたい?(これまで通り)コメントを入れて作りこんでいく感じで良い?』


すると、O君からは
「時間に余裕があるなら、これまで通り進めたいけど、そうでないなら引き継いでほしい」との回答。


結果的には、私自身にあまり時間的余裕がないので、これまで通り進めていこうという方向になったわけですが、追加で質問してみました。
#忙しくはない
#忙しいと言いたくない


コマ
『どこが分からないとかあったりする?』


O君
全体的に内容が薄い、短期から長期の・・・」
「全体的に書いてることが正しいのかが分からず、とりあえず埋めた感じ


この回答に、私のドSな部分が反応します。
#素直な感想かもしれないけれど


コマ
『「内容が薄い」って表現をよく使うけど、具体的にどんなイメージ?』


と、こんな感じで、掘り下げていったわけですが、もしも自分がお客さんだったとして、資料の作成を依頼していて、内容の確認を求められた時を想像してみてほしい。


Aさん
○○の部分については、××という解釈で進めましたが、認識が間違っていたら指摘して下さい。その他の部分については、完成していますので追記が必要な箇所や、表現の誤りなどがあれば何でもおっしゃって下さい。


Bさん
全体的に内容が薄い状態ですが、出来ているところまでとりあえず確認をお願いします。


さて、みなさんはどちらの方に仕事を依頼したいですか?


こちらの経験が浅いとか、業界に精通していないなんて、お客さんからすれば関係ありません。


例え自信がなかったとしても、堂々と確認を依頼してほしい。


分からない部分があるのであれば、具体的にその部分について確認を求めれば良い。


仕事って、そういう信頼関係の下で成り立っているものなんじゃないのかな?


あ、もちろん、お客さんじゃない相手に対する確認依頼だからの表現だったということは理解してますけどね。

マインドセットが重要

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さて、このO君からの確認依頼について、自信なさそうに送付された資料を実際に確認してみてどうだったのか。


結論、かなり良く出来ていました。


これは、自信なさそうに渡されたから期待値が低かったとか、そういう類の話ではなく、明らかに素人レベルではない完成度のものに仕上がっていました。


この評価については、まだ本人に伝えていないので、このnoteで知ることになるのかもしれませんが、あらためてちゃんと本人に伝えます。


ところでこの仕事は、通常の仕事の流れであれば、私に資料の確認を求めるのではなく、お客さんに資料の確認を求めることになります。


育成中だからということもあって、私が間に入って確認を行っているわけですが、最終的には私を通すことなく仕事をしてもらうことになります。


近い将来、完全に独り立ちして案件を獲得して仕事としてこなしていってほしい。


だからこそ、厳しいと言われるかもしれないけれど、今のタイミングで伝えておきたい。


自分の仕事内容を低く見せる言葉を使うのは今後一切やめてほしい。


内容が薄いけど
完成度が低いけど
自信はないけれど


などなど、自分の仕事内容を低く見せる言葉は、自分自身の保身でしかなく、相手からの信用を失う可能性が高いです。


しかも、そうやって伝えた相手から頂く評価は、正当なものでは無い可能性が高いので、自分の成長にもつながりません。


『思っていたよりもよくできてますね!』


こんな言葉をもらったとしたら、これが良い評価なのか判断できないですよね。


自分が、期待値を下げるような言葉を添えたからこその評価なのか、本当によくできていると思っているのか・・。


最初は、相手から『全然できてない!』『こんなことを伝えたいんじゃない!』とクレームをもらったっていいんです。
#最初はこんなもの
#その方が良い


このクレームに、しっかり耳を傾けて、何が違ったのかを聞き出して完成度を高めていく。


時間はかかるかもしれないけれど、そうやって苦労した結果、お客さんの満足できるレベルのものが出来上がれば、関係性は通常より良くなります。


『最初は厳しいこと言ったけど、最後までしっかり対応してくれて助かったよ。これからもよろしく頼むね!』


クレームがこんな言葉に変わったら嬉しいですよね。


プロとして、自分の仕事に保険をかける言葉を使わない。


これを徹底することが、結局は自分の成長を早めてくれたり、自分をより高いところへ引き上げることに繋がります。


O君には、経験が浅い今だからこそ、変な癖をつけるのではなく、マインドを変えてほしい。


大丈夫。自信を持ってほしい。
自分が思っている以上にちゃんとできているんだから。


ちなみに、どれだけ経験を積んでも”自信がある状態”には到達しない。私自身がそうだし、この先も心からの自信を持てる日は来ないと思う。


お客さんが100社いれば100通りの答えになるんだから、そういうものなんだと諦めて、お客さんに成果物を渡す時には胸を張って対応してほしい。


そのマインドが、お客さんからの信頼に繋がるはずだから。

じゃ、またね!

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