「マルサの女」(1987年)は、国税庁対納税者の骨肉相食む攻防を描くサスペンスコメディ映画である。良い意味でも悪い意味でも場当たり的な伊丹十三の演出が極めて現代的であることを再認識した。所々に挿し込まれる昭和の文化・風俗も大変興味深い。見どころ満載の傑作である。

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