「多十郎殉愛記」(2019)はチャンバラ時代劇映画の復権を目論む野心作であるが、主人公の浪人が「刀を抜く理由」に拘るあまり肝心のチャンバラアクションの勢いを削ぐことになり、痛快とは到底言いがたく。キャラクターの掘り下げも浅いため全てが中途半端な映画となってしまっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?