釈迦にまなぶ
私達は毎日何かしらのトラブルの対処をしています。
病気、経済不安、人間関係、などに対処しているうちに私たちは疲れ切ってしまいます。
そんな中でも心の負担を減らして生きられる考え方、捉え方を教えてくれるのが本書「釈迦にまなぶ」です。
私は宗教信者ではありません。シンプルに興味が出て読んでみようかなと思い、すごく良かったのでご紹介するに至ります。
もっと苦しめ。
とにかく印象に残っているのは「もっと苦しめ」と言うフレーズです。
著者に相談に来た夫婦の娘さんは自殺してしまい、夫婦は辛くてしょうがない。
「この苦しみから逃れるためにはどうすればいいのか?」という相談に対して著者は「もっと苦しみなさい」と言いました。
こうも付け加えました。
辛辣ですが私は納得できますね。しかし、苦しいものをありのまま受け止め、しっかり悲しみなさい。というメッセージにも受け取れますね。
第二の矢を受けるな!
ひどいことを言っているように聞こえるんですが、理解する為に「第一の矢、第二の矢」という概念を紹介します。
まず最初に受ける苦しみ、目の前で起こったことに対するまず最初に感情が動きますよね。その悲しいとか苦しいという感情が「第一の矢」になります。
その悲しい、苦しいという感情に対処しようとして、さらに苦しみます。それが「第二の矢」なのです。
なので、何か苦しいことが起きた時は、それを受け入れる。それをなくそうとすると、さらに苦しくなるので、苦しいと感じたらそのままにする。
それが心を楽にするために大事なことだと語られています。
だからこそ亡くなった娘さんの事はそのまま苦しむ。
その苦しみをどうにかせず、ただ苦しむ事の方が楽だから「もっと苦しめ」と著者は言ったんだと思います。
他にも、「問題は解決するな」「そのまんま、このまんま」など、ビジネスパーソンとは真逆の考え方が紹介されています。
真逆だからこそ、「このままでいいのか?」「このやり方でいいのか?」と悩んだときに新しい発想を与えてくれると思います。
以上になります。読んでいただきありがとうございました。