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WEB版初任者指導通信【クラス分け会場から新教室へ】

みなさん、おはようございます。小学校教員をしている丸岡です。日本各地の銅像を見て回ったり道徳の授業の研究をしたりしています。

最近は、2冊同時にこれまでの自分が実践してきたことを「授業技術」「学級経営」と2つのカテゴリーでまとめさせていただきました。※絶賛発売中!!

これまで学ばせていただいた先人たちの実践と心理学やコーチングを交えた独自の実践をわかりやすくまとめさせていただきました。


「いろんな人に紹介したいと思える本でした。この本は、学級経営で行われていることを心理学やコーチングの視点で意味付ています。教師が、普段当たり前にやっていることでも意味付けられることで、自分のやっていることに自信をもてるし、さらに高め深める活動にしたくなります。若い教師は、もちろんベテランほど読んで欲しいと思いました。」2時間でわかる学級経営の基礎・基本を読んで


「一つひとつの技術の根拠が心理的アプローチ 実践的アプローチ、脳科学的アプローチと、客観的に書かれています。だから、わかりやすいし、自分もやってみようと思えます。勤務経験の浅い先生や、初任者指導をされる先生にお勧めしたいです。」2時間でわかる授業技術の基礎・基本を読んで


などの感想をいただいています!


学級経営・授業技術の基礎基本を学びたい方はぜひお読みください。



さて。



本日は「クラス分け会場から新教室へ」というテーマでお話させていただきます。


先日から、初日をどのようにして設計するかについて、少し細かく書かせていただいています。


本号でも、その続きを追ってみたいと思います。


○ 新クラスへ移動(座席・くつばこ・ロッカー・座席の位置確認)

クラス分けの教室へと移動。ここでは、初日から気合を入れたいという思いから「黙ってついてきましょう」など言いたくなるような場面です。


しかし、ここでは言わない方がいいでしょう。

なぜか?


「初日だからビシッとしたほうがいいのでは!?」と思う方もいるかもしれません。


しかし、もし教師がそのように指導し、子どもたちが黙って移動することができなければ、初日から、しかもかなり早い段階からマイナスの指導しなくてはいけなくなります。


とはいえ、「黙って移動しましょう」という指導したにもかかわらず「初日だしまぁいいか」などとやってしまうのは絶対にいけません。


有言実行。言葉と行動は常に一致させたいところです。


よくよく考えると「教師(大人)が言っているのに実際にやっていない(見逃す)ということは結構あるのでないでしょうか。※家庭でもあるのかもしれません。


以下の事例を見てみてください。


教師:「しゃべったら教室へ戻ります」

→子ども:移動中にしゃべってしまう

→教師:「しゃべってはいけません」


これは「しゃべったら教室へ戻ります」という言葉と一致しているでしょうか?


否ですね。


これは、始めの指示と違います。

はじめは「教室へ戻ります」といっているのに、実際は「しゃべってはいけません」といっています。


言葉と行動が一致していないのです。


こういうことをすると、子どもたちはどう思うのでしょう?

子どもたちは「先生(大人)は口だけだ」と思うでしょう。※家庭でも同じです。


こうしたことが積み重なると「先生(大人)は言うだけで実際にはしない。いうことを聞かなくても良い」という回路が脳の中につくられます。


こうしたことを「ヒドゥンメッセージ(隠れたメッセージ)」といいます。こうしたことには普段から教師(大人)が敏感にならなくてはいけないなぁと思っています。


では、子どもたちと出会いの初日はどうすればいいのでしょうか?

緩い雰囲気で過ごすのがいいのでしょうか?


そうではありません。


初日は禁止事項よりも「できている子を探す」ようにします。

「○○さんは黙って移動ができていました」
「○○さん、姿勢がとってもいいです」
「○○さん、動きが速い」
「○○さん、ていねいにできています」


などなど、子どもたちの小さな努力を見逃さないようにすれば、ほめる点はいくつも見つかるものです。


そして、実は「ほめることは叱ること」ともいえます。

 
実際は、「姿勢がいい」と言えば(姿勢が悪い子は姿勢をよくしなさい)というヒドゥンメッセージが非言語で伝わっているのです。


そんなことを意識して子どもたちと過ごしてみてください。


本日の記事は以上です。

いかがだったでしょうか?

本日もお読みいただきありがとうございました♪

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