呼吸とトレーニングの関係
突然ですが、呼吸を意識して生活していますか?
おそらく、呼吸を意識して生活することは少ないと思います。
意識することのない呼吸ですが、ジムでトレーニングする際にはかなり大切になってきます。
それは、怪我予防や扱える重量の向上が狙えるということです。
例えば、ベンチプレスやスクワットする時に、腰を反ったり、丸める人を多く見かけます。
健康促進を目的にジムでトレーニングに通うのに、これでは、病院に通うことになってしまいます…。
そんな僕も実際これまで、呼吸を意識して過ごしたり、トレーニングしていませんでした…
ですが、呼吸を正しくすることで、トレーニングの挙上重量がアップしたり、姿勢改善にもつながり、メリットしかないのです!
今回は、呼吸についてフォーカスしていきます!
「腹圧」
横隔膜と骨盤底筋の間でおこる圧力を腹腔内圧という。
呼吸時に、酸素が肺に入ることで、横隔膜が下に押し下げられ、内臓が横隔膜と骨盤底筋の間に挟まれ圧迫されている状態を"腹圧"という。
ZOA : 横隔膜上でドームになっているポジション
IAP : 横隔膜と骨盤底筋の間のスペース(海外だと内腹斜筋と表す事もある)
ZOAとIAPによって腹腔内圧は形成される。
簡単にいうと、お腹の中に、空気のボールを作れる形になっていると、腹圧がしっかりと作れる状態ということ。
Q 空気のボールが作れない人はどんな人?
A. 姿勢不良(反り腰、猫背)、リブフレア(肋骨が開いている状態)の人。
→肺が拡張が小さくなる→呼吸が浅くなる、自律神経が働きやすい→ストレスを感じやすい。また、胸式呼吸によって肩凝りの原因にもなる。
インナーユニットの存在
インナーユニットとは、形の綺麗な空気のボールを作るのに必要になる筋肉のこと。
それが、横隔膜、骨盤底筋、多裂筋、腹横筋。
インナーユニットが働くことで、腰の安定性にも役立って、腰痛予防にもなる。
(出産時に骨盤底筋を切開した場合は、骨盤が安定しにくくなり、腰痛になる可能性もある)
→呼吸を上手くするには、インナーユニットが必要であり、
呼吸機能向上→腹圧向上→挙上重量向上。につながる
トレーニングに応用
鼻から息を吸い、胸を拡張させ、胸郭と腹腔内圧の両方を高めることで、アーチの上昇と安定性の向上によって、ベンチプレスの挙上重量が向上しやすくなる。
必要なアプローチ
肋骨の可動性獲得
→1〜10番は背骨と繋がっているから、胸肋軟骨や脊柱のアプローチが必要。
脊柱起立筋が緊張している、また姿勢不良だと肋骨が開きにくい…。
横隔膜の柔軟性
姿勢不良、ストレスが多くても、柔軟性は低下する。
そこで、横隔膜を使った呼吸(腹式呼吸)をリラックスしてする事が大切。
ex) 睡眠前やお風呂上がりなど。
姿勢の改善
巻き肩、猫背、反り腰などの姿勢不調は、インナーユニットの機能を十分に発揮できない原因になる。
呼吸はトレーニングの扱う重量のアップに効果があるので、トレーニング前にストレッチや呼吸の練習をして、インナーユニットが働きやすい状態を作ってからトレーニングしてみましょう!
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