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恋愛失敗-中学生編- vol.3(卓球部のあの子)

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おしゃべり。

全校で時のひととなった筆者。
相変わらず、クラスメイトや同級生は「小島よしおのモノマネやって」と言ってきます。

そのたび筆者は、「はい、おっぱっぴー」としてそれを見たクラスメイトは爆笑するのでした。ただ、クラスの人気者というよりもいじられキャラでした。

筆者は美術部に所属していました。
スクールカーストが5軍制としたら、間違いなく4軍。とはいえ、特徴的な容姿のおかげで、「1軍とも仲良くする4軍」の地位を確立していました。

右前のかわいいあの子は卓球部に所属していました。
中学校は隔月くらいで席替えイベントが発生したので、6月くらいには視界に見えないところにいきました。とはいえ、気づいたら目で追ってしまっていました。

「これは好きになったということだな」と筆者は確信しました。
筆者は自分から話しかけるタイプではなく、話しかけられるのを待つタイプでした。なので、もっぱら話しかけてくるのはあの子からでした。

目で追う

筆者は、いつでもどこでもあの子のことが気になってしまうようになりました。「ふと、気になって目で追い、あの子と目が合うと目をそらす」そんなムーブをかますようになっていきました。

あの子からすれば、筆者は「話しかけられる訳でもなく、ただ目で追ってくる瞬間が増えてきた男」でしかありません。当時、筆者は「眼鏡に極太眉毛、しかも眼鏡が超似合わない」容姿でした。

そんな筆者に抵抗を覚えるようになったのでしょう、次第に話しかけてくる機会が減っていきました。自分から話しかけられない筆者。あの子から話しかけてこないので、「話しかけてほしいなあ」と思って、ついつい目で追ってしまいます。完全にエスカレートしていきました。

別れ

3月、別れの季節。筆者たちは中学2年生になります。
気づいたら、「どうか、あの子と同じクラスになれますように」とお祈りしていました。近所の神社、果ては家にあるマトリョーシカにまであらゆる対象にそう念じていました。

マトリョーシカ

当時通っていた塾は、たまたまその子の小学校学区内にありました。
なので、塾帰りに外で車のお迎えを待っているときなんかは、「あの子が偶然通りかからないかな~」と思っていました。

勿論、そんな奇跡は起きませんでした。

中学2年生の4月、運命のクラス発表。
クラス発表は、初日の登校日に張り出される方式でした。

まずは、筆者の名前を確認します。2年1組。
あの子の名前は、、ありませんでした。

当時は5組まであったので、順番に見ていきます。あの子は・・・5組でした。廊下の端と端。

絶望で一杯になりました。

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