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発達障害の子を抱えた親がアプリを開発。その想いを語ります。


どうして、アプリを作ることになったのか


助産師の時の葛藤を経験


4児の母、助産師
アプリを開発しています。
なんで開発するに至ったのか。
実は私自身の原体験が影響しています。
私自身9年間助産師として病棟で勤務してきました。
その間に3人の子を出産、そして復帰をする中で、
お母さんの困り感、そして子どもの育てにくさを目の当たりにし、地域に出て実際にケアできる体制を構築したいと考えました。
『ほんまにこの人、育児できるのだろうか。退院した後に困り事解決するんだろうか。』そう考える中、
一念発起で転職。
働いていた病院と同じ地域の保健師となり、現状を見てみると、同じ人が同じように困っている現状を目の当たりにしました。

自分自身の子どもが発達障害と診断を受ける


そんな中、保健師となって発達に関する勉強をする中、長男が発達障害であると認識することとなりました。
実は長男が1歳の時にママ友から言われたことがあったんです。
『この子何も言われてないの?』
今思えば失礼ですよね。
私自身子どもは問題ないと思っていたし、この育てにくさって普通なんだと感じていたので特に違和感なく子育てをしてきた。
そんな過去があります。
実は専門職であっても、すぐにわかること、理解することって難しいんです。
また私自身の子どもは4人いますが、4人中3人が発達障害、またそのうちの一人が知的障害を抱えています。

発達障害の特性の理解



この発達障害は脳の気質的な障害と捉えられていますが、割合は約10人に一人。
発達障害の特性として自己認識が難しいといったことがあります。
そのため、自分のメンタル不調に気付きにくかったり、自分の事を理解できないことが続きます。
また急に癇癪になる、急にしんどくなる。
それを親であってもわかってあげられないもどかしさを感じて日々過ごしています。
私は、発達障害の特性を感じた時、今はまだ私がいて代弁することができるかもしれないけれど、私がいなくなった後、どうやって生きていけるのか。
果たして仕事につけることができるのか不安に感じました。

特性を活かした働き方が困難な現代

今の世の中は発達障害に関して様々な情報が出てきており、認知もされ出したように思います。
しかしそれ以上に、企業ではまだまだマルチな人材を求める傾向があります。
マルチな人材って、どれもできなきゃいけない。営業でコミュ力が発揮できても、書類まで作成できて一人前。事務でも電話対応ができて一人前。
これって、発達障害の人には難しいことだったりするんです。
よく、就労移行支援や就労支援などもあるじゃないって言われますが、そこでは、あくまで弱者として福祉の対象としてのサポートを受けます。
それだと確実な企業の中での就労とは程遠いんです。

特性のみで働ける、『特性ジョブ型』を確立させる


私は子どもたちの特性のみで勝負できる、働ける世界を創造できるまでは死ねない!と思いこの事業を立ち上げました。
この私の子どもたち、そして発達障害で悩んでいる方や家族、そしてそれを取り巻く全ての人が生きやすくなる社会のために、私はアプリを開発しています。
このアプリは、誰もをまるにする、『Marumark(マルマーク)』と名付けました。
メンタルヘルスに関することは、ネガティブに捉えがちなことが多いです。
しかし誰もがメンタルダウンしやすい現代、決してメンタルダウンすること自体が悪いわけじゃない。
一人一人が自立する、一人一人が自分自身をまると認められるようになって欲しい。そう思っています。

アプリの特徴



このアプリでは、心の調子を可視化して、周りと共有することで、自分自身、そして周りも今の状態に気づくことができます。
発達障害を抱えている人の多くは、 自分の状態を分からない 伝えられない その手段を知らない。だからHELPが出せないんです。
この発達障害を抱えている人たち自身の自立を エンパワーメントすることができれば、それが可能になります。

目指す未来


障害のあるなしに関わらず、”生きにくい社会”と言われている現在。 障害と言われていなくても特性があり、
障害と認識しておらず生活に困り感を抱えながら生きている人たち全てのパフォーマンスを向上させ、 発達障害者や周りの双方にベネフィットがある環境を創造。
Marumarkが多様性を組織の“力”に変えるツールとなります!
私は一人一人の自己認識が上がり、自立し
そして周りの価値観も認識できる社会が実現すれば世界は救えると思っています。
是非、Marumarkが共にある未来を一緒に見ていただけますと幸いです

株式会社COMARU
代表取締役 鈴木円香


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