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子どもに与えてはいけないもの。

前回、子どもと関わるたくさんの人に読んでもらいたいと思い、一冊の本を紹介しました。

前回の記事はこちらです。

はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに」という、
児童精神科医だった佐々木正美先生の著書です。

「はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに」
佐々木正美 著
福音館書店 発行



前回の記事でレビューした部分とは別のところで、とても印象的だった話がありましたので、
今回また記事にしていきたいと思います。

それは「子どもに与えるもの、与えないもの」についての話です。

私が保育士として保護者の方から話を聞く中で、
「家では子どもが朝も夜も動画を見たりゲームをしてばかりで困っています」
といった類の話が出てくることがあります。

この本の中でも、著者が全国各地の勉強会や講演会に招かれた際に、私が聞いたような話を子をもつ親から相談されると書いてあります。
(この本に書いてあったのは、【子どもがゲーム機を欲しがるがゲームばかりしているので買い与えない方がいいと思う】といった相談です。)

それに対する佐々木正美先生の答えはこうです。

 これは、一見難しい質問のようなのですが、親の愛情が充分に伝わっていれば、与えるか、与えないか、どちらを選択しても大過ないのです。
 ゲーム機を楽しむのを、ほどほどにしておきなさいという親の気持ちを受け入れるかどうかは、それまでの親子関係が大きく影響します。

「はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに」

子どもの要求というのは個人差があっても、ある一定の容量があるようで、ある一定のところまで満たしてあげれば別の要求はでてこないようです。子どもがゲーム機のような「もの」で要求するときは、心の要求が満たされていないのかもしれません。

「はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに」

ものを与えるか、与えないか、という目の前の選択肢に意識が行きがちですが、
そこではないと思います。

日々の親子の会話、家族で囲む食卓、心がこもった手作りの食事など、
子どもが「もの」や「こと」ばかりを求めてくる場合は、本来与えられるべきものが不足しているはずだと考えて、対処してあげる必要があるのです。

いくら与えても与えすぎということがないのが「愛情」です。
家族間の自然なコミュニケーションが増えていくように大人が意識することが、子どもにとって大切なのだとこの本を読んで感じました。

記事の話はこの本のほんの一部ですので、
少しでも興味のある方はぜひ本を手に取って最初から最後まで読まれることをお勧めします。

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