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建築士の仕事


建築士とは?

建築士、建築家、設計士、デザイナー、Architectなどなど色々な呼び方が存在する建築をする人という人の事。
法的使用制限がある場合、免許を受けた有資格者のみがその名称の使用を許可されています。
日本でも資格取得者のみが建築士の名称を使用することができ、また建築物の設計及び工事監理は公共の安全に重大な影響をもたらすので、一定の教育と経験がなければ建築士免許試験を受験することはできないのです。

日本の場合は、建築学科などの指定された科目を修了し卒業した者、あるいは、建築の実務経験が7年以上の人が2級建築士の受験資格が得られるとの事です。

なので、急に今まで建築実務を経験した事がない人が「建築をやりたいな、そうだ。今年の建築士試験受けてみようかな。」
って言っていきなり受けれるモノでもないらしいです。
なので、取っ掛かりのハードルとしては結構高め。
上記の指定された科目を修了っていうのは学校は色々あるとは思いますが、少なくとも2年~以上はかかってしまうはず。

じゃあ建築士になったら何ができるのか?
「建築の設計や工事の監理ができる。」
というのが一応の答え ↓

という事で、「建築をつくる事=それに伴う責任も発生する」という事で法律(建築基準法や建築士法)で決まってはいます。

まぁ確かに何の知識も無くて自分の家を作りたいから作ってみて、仮にその家が壊れた時に客人が来ていたら…と思うと怖いですよね。
というか、法律とか建築とかの場合は「責任の所在」を問われる事が多いので、誰の責任か?という部分で「建築士」や「施工者」といったわかりやすい責任を負う人を決めておきたいというのが法律上の建前かなとも思います。

なので建築士という人たちは、自分で設計した(あるいは監理)した建物に責任をもち、つくる。という事を主命とされております。

建築士の仕事の範囲

しかも一言に「建築」と言っても、かなり幅は広いです。
ビルをつくる事、ドームを作る事、空港をつくる事、戸建て住宅をつくる事、小さな小屋を作る事も建築です。
作り方も色々あり、木造(木を構造にしてつくる)、RC造(鉄筋コンクリート〈Reinforced-Concrete〉)、S造(鉄骨〈Steel〉)、SRC造などなど、たくさんあります。
あまりにもひろーい分野を一括りにしているので、建築士という同じ名目でも得意不得意、得手不得手や経験の有無などがでてきます。

一応、資格が分かれていて(一級建築士、二級建築士、木造建築士、構造一級建築士、設備一級建築士など)それぞれの資格が設計あるいは監理できる建築物の規模が決まっています。

こんな感じです↓

という感じで、木造以外で尚且つ建物の延べ床面積が大きければ大きいほど、一級建築士でないとできないというモノになっています。

とはいえ、上にも書いたように「あまりにもひろーい分野を一括りにしているので、建築士という同じ名目でも得意不得意、得手不得手や経験の有無などがでてきます。」
という事は発生します。

建築士の仕事で思う事

例えば、私の経験として「超高層のビルの設計」という事は経験が無いですし、やりたいか?と聞かれても規模が大きすぎて個人では難しいだろうし、そんなに楽しくなさそうだし…という答えになります。一応、資格としては一級建築士なので「できる範囲」ではあるけど「やれる」か?と言われると、答えは困ります。
たぶん、その設計に慣れていてクオリティの高い仕事ができる人はいるので、そちらの人にお願いした方がいいかな。という気がしてしまいます。

また、これは逆もしかりで、「超高層のビルの設計」を普段されている人が、木造の住宅の設計ができるかというと、たぶん答えは同じで、できるんでしょうけど、慣れている人のほうが良いですよ。という答えが返ってきそうな気がします。

建築というのは奥が深く、1回やったからと言ってすべてを網羅できるかというと、難しいのかなというのが、今までの経験を踏まえての考え方ではあります。

私も17~18年建築の業界にいますが「あ、そんな事があるんだ!」という気づきが、また新たに出てくる事がよくあるので、不思議な世界です。

建築士という仕事をして、感じる役割

もちろん色々な建物があるし、色々な人がいるので一括りにはできないですが、共通の事としてある事としては「建物をつくる事に携わる」という事かなと思っています。

建物をつくるという事は、建物というモノつくった場合、壊す、あるいは壊れて朽ちるまで、その場所に存在してしまうものです。(朽ちたとしてもすべての素材が土に還るわけではないので残骸は残ります)

なので、残るモノをつくるという事は、やはりそれ相応の責任(法的にとかではなく)がついてまわるかなと思います。

その建築物が、
・その場所にあっても良いモノなのか?
・これから先の未来も大切に使われ続けるモノであるだろうか?
・作るとき、使っているとき、壊すとき、廃棄するとき、環境負荷が少ないモノであるだろうか?

というような事も、やはり「建物をつくる事に携わる」側の立場としては、可能な限り考えていきたいかなと思います。

建物は基本的には、地球という大地の上に建つものになるので、その大地に建った時に馴染むような建物をつくり、残せていけたらいいなと思います。

まる。

まるやま設計室

丸山 雄太 yuta maruyama
tel: 080-9837-2860
e-mail: yuta.maruyama00@gmail.com

instagram: https://www.instagram.com/maruyama_sekkei/



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