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■「怒る」と「叱る」あなたのタイプは?Part2

前回は、「怒る」と「叱る」の違い、また、「叱る」ときは、できるだけマンツーマンで行うのが良いでしょうという話をさせていただきました。


■「注意を与える」は、皆の前で行うパフォーマンスではない!

●「注意」するときは、マンツーマンで!

前回のお話しをまとめると
「間違い」や「失敗」をした人は、当然、「叱られる」理由は、分かっています。
「やってしまった…どうしよう」と反省しているのに、個別ではなく皆の前で「注意」「指導」されたら、恥ずかしくて、その場から早く逃げ出したい気持ちの方が強くなり「注意」「指導」された内容が頭に残りにくくなります。

私の知り合いですが、上司に対し「自分は部下をしっかり指導している」というアピールのため、わざと上司に見える位置(皆の前)で「注意」「指導」している人がいました。
部下・後輩育成のための「叱る」ではなく自分は仕事しているアピールの「怒る」でした。
自分のパフォーマンスのために、大切な部下・後輩の「育成の場」を使っていたのです。
他部署の人だったので、その人の上司に「あのやり方は間違っている」「あれでは部下は育たない」と話した記憶があります。
この人の部下に絶対になりたくないと思いました…

そのような「注意」「指導」されても、前向きな気持ちには、なかなかなれませんし、心に余裕なんて持てません。
こうなると同じような「間違い」や「失敗」再度起こしてしまう危険性が増してしまいます。
そうならないためには、どのような「叱り方」が良いのでしょうか?

「間違い」や「失敗」した人に「注意」「指導」する時は、マンツーマンで次のようなやり方で「叱る」ことが有効だと思います。
★「間違ったり失敗」した相手の行動を否定して、押さえつけるのではなく
 ① 『どうして、そうなったのか?』と「間違ったり失敗」した要因を考え
   てもらう。

 ② 今後、どうしたら再発しないのか?改善策を考えてもらう
 ③ 「①、②」を考えてもらった上で足りない所をアドバイスしながら、 
  「どうして叱ったのか?」の理由として「期待しているから、成長して
  欲しい」という私の気持ちを伝える

■「注意を与える」➡相手の気持ちを考えた上で

●相手に寄り添う気持ちを忘れずに

前回も書かせていただきましたが、人は誰でも「間違い」や「失敗」をします。
大切なのは、「間違い」や「失敗」をしてしまった後にどのような行動を起こすか?なのです。

「間違い」や「失敗」を再発させないように「注意」「指導」を「叱る」という行いを通じて伝える。
その時に、忘れていけないのは、常に『相手に寄り添う気持ち』を持って接するということです。
自分が「嫌だな…」と思うことは、相手も同じように感じているはずです。
常に相手の立場になって考える癖をつける
 ※自己啓発本に書かれていそうな言葉ですね💦

言葉にすると「相手に寄り添う気持ちを持つ」、「相手の立場になって考える」と簡単に書けてしまいますが、人間関係も絡んだ話になるので、中途半端な気持ちでは行えないことを理解しましょう。
それが簡単にできたら、皆が素晴らしいマネジメントを行えるようになるのでしょうね…
しかし、この気持ちを忘れると、積極的な協力は誰からも得られなくなります。
 ※役職または、同僚や先輩➡後輩の関係で強制的に仕事を振ることはでき
  るでしょう、しかし『形だけは皆で仕事に取組んでいるように見えま
  す』が、素晴らしい成果を挙げることは期待できません。

相手の立場になって考える』=『思いやりを持つ』ということです。
『思いやりを持つ』には、【施している】という上から目線の気持ちを捨て
 なければなりません。

  ※施す:あわれみの気持ちで、困っている状態を助ける。恵み与える

常に相手の気持ちに寄り添った行動を意識しましょう。
最初は意識しなければ、なかなか出来ないと思います。
また、意識してもなかなか実行できません。
しかし、このことを継続することにより、相手の立場・気持ちになって考えることが無意識にできるようになるはずです。
このことは、あなたが成長した証の一つになります。

第47回
■「叱り方」を知っていますか?|丸ちゃん (note.com)

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