生産性を上げる5つのこと ~その3~
問題解決能力のアップ
問題を解決することよりも、問題の本質を見極めること
問題解決能力を上げるということを言うと、どうしても問題の解決方法や解決することに重きをおいてしまいがちです。
学校のテストなら、それで十分です。むしろ、学校ではそうしたことを学んで来たはずです。
テストの解き方をいくら勉強しても、実社会ではあまり意味がありません。
もちろん、テストの解き方ができなければ最終的な問題解決には行き着かないのですが。
問題の解決方法よりも、何が問題なのか?その本質を見極めることのほうが重要です。
いわゆる、イシューなどといいます。
事例を用いたほうがわかりやすい
イシューを説明しているサイトや書籍は他にも有るので、詳しくはそちらを見てください。ただ、何をいっているのか?説明されてもよくわからないという人も多いかと思います。
ここにもイシューが隠されています。
イシューの説明をしているものは、本質的な問いへの答えになっていません。
ここで、知りたいのは、イシューの科学的解説よりも事例による感覚的理解です。具体的にどういったものをいうの?それを知りたいはずなのです。
事例1
採用ができないと困っている企業があります。話を聞くとホームページはあるそうですが、10年前に業者に頼んで作ってもらったそうです。スマホには対応していないそうです。また、マイナビやリクナビにも出しているが、思ったように採用できていないそうです。コロナ禍で、説明会への参加も難しく困っています。採用目標20名に対して実績が10名だそうです。
こうした企業に対して、何を提案しますか?
例えば、こんなのはどうでしょうか?
最近流行りのDX、MA(マーケティングオートメーション)ツールを使って、エントリーしてきた学生へ自動的なアプローチを行います。
効率もよく、より多くの学生へアプローチもできます。しかも、自動化なので、担当者の手間が一切かかりません。
リスティング(リスト作成)に置いては成果が高いかもしれません。
マイナビやリクナビで集まらないのなら、インディードへ予算をかえたらどうでしょうか?
そもそも、ホームページが古いからリニューアルすべきでしょうか?
説明会に変わる何か別の方法を考えたほうがいいのでしょうか?
こんなふうに考えるのが一般的です。
しかし、これは、解決法を考えているに過ぎません。
問題の本質を捉えていないので、いくつも解決法が出てきてはいますが、決め手にかけています。
問題の本質を捉えることとは違います。
ここでは、余計な情報を一旦排除します。
最終的なゴールはなにかを見極めます。
この場合、毎年採用したい人数よりもここ数年、採用人数が下回っていることが問題です。次に、なぜ下回っているのか?を考えます。
いくつか理由はあるはずです。
会社に魅力がないのか?
競合他社より見劣りするのか?
業界に人気がないのか?
学生に対して認知度が低いのか?
もしくは、それら全てか?
この会社の場合、全く採用できていないわけではなく、目標に対して半分達成しているところがポイントです。0か1かは、数字以上に大きいです。
結論を言うと、この場合の問題の本質は、企業の魅力が正しく学生にリーチしていないことです。
だとしたら、その問題の本質を解決できる手法を行えばいいわけです。
問題の本質を捉えれば、5割解決している
問題の本質を見極めることができれば、後は解決策を実行するだけです。
もしかすると、解決策はとてもシンプルかもしれません。
問題の本質はそれほど重要でかつ、解決の肝なのです。
ただし、問題の本質を正しく捉えられたからといっても解決策が思いつかないケースもあります。その場合は、もう一度イシューを見直します。イシューも一つとは限りません。いくつかある中で最も実現性の高いものを選択する場合もあります。また、イシューだけに焦点を絞って何度も思考することで、より質の高いイシューが見いだせることもあります。
また、解決できない問題も存在します。それは、様々な制約や制限があり問題の本質に踏み込めない場合です。
問題解決能力は1日にしてならず
問題解決能力を上げるには、本を読んだからとか、話を聞いたからといって身につくものではありません。問題は常に変化します。似たような問題に直面する場合もありますが、一度解決した問題は最早問題とはいいません。
だから、常に問題とは新しいものであり、直面してみたいとわからないものなのです。
この能力は、自転車とかと一緒で、まずは使えるようにします。自転車も乗れるように練習しますよね。あれと一緒です。
練習すればするほど、上手になります。自転車も練習すればするほど、大会とかに出られるようになり、表彰台に上れるようにまでなります。
(そこを目指せばの話ですが)
問題解決能力も常に磨かなければなりません。
常に問題はあります。もしくは、問題のある人達に聞いてみてください。
困っていることはありませんか?と。
そして、それこそが営業です。
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