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女性が生きやすい世界の為にできることは?-私がnoteを始めた理由

こんにちは。marukoです。

今日はこのnoteを始めるまでのことや、今考えていることをつれづれ綴ろうと思います。普段の記事は情報の要素が多めですが、今回は、より個人的な内容になりそうです。

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このnoteは、中絶を決意した女性が抱える人に話せない悩みや恐怖を、どう乗り越えていけばいいのか、ヒントが見つかって、心が少しでも軽くなるような精神的な拠りどころを、たとえ小さくても、一つ増やすことができたらと思い始めました。

筆者自身は医者でも専門家でもありませんが、中絶手術の一体験者として「わかる」「怖いよね」「でも大丈夫」これを共有するだけでも、同じ決断をした女性が少しでも救われ、気を楽に持ってほしいと心から願っています。

そして、コメントやスキをいただくたびに、実は私自身も自分の過去の体験が誰かの力になっていることを想像して、励まされています。


中絶体験を通じて抱いた疑問

中絶を決意した当時の私は、恐怖や不安とともに、二つの疑問・不満を抱いていました。

●医療分野にも関わらず、モラルや倫理観が問われすぎて、女性の心身が軽く扱われてしまっていること

●正しい・正しくないの論争、辛い・怖いの心情を綴った文章に紛れて、正しい判断ができる情報にネットを通じてなかなか辿り着けないこと

特に情報を入手する点においては、最終的に判断をするのはいつも本人ですが、十分な判断材料がもう少しスムーズに手に入れられたら、もっと違う力の配分が(日常の中で)できるはずだと思いました。

現に私は中絶のことで悩んでいた2ヶ月ほどずっと、就寝前と起床後など毎日4〜6時間インターネットで中絶の情報を漁っていました。(情報収集→悩む→寝不足→仕事が辛い、の負のスパイラル……。)

病院ごとの手術の流れの違い、費用の違いや麻酔のこと、前処置の有無など必要な情報をそれぞれかき集め辿り着くまでに、ネガティブないらない情報もたくさん受け取って心身共に本当に疲れてしまった。

それ以降、中絶を決意した人へ提供される情報の圧倒的少なさ、そもそも思春期の青少年が知っておいたほうがいい避妊に関する教育の未熟さ、医療現場の技術の進歩の遅さや国の認可する手術方法などにも疑問を抱くようになり「これを自分の世代でどうにかしなければ……」と思うようになったのが、そもそもの始まりです。


noteをはじめる:社会的タブーと向き合う

状況は様々だと思いますが、私の場合はお互い社会人で、将来結婚したいと思っている男性との間での妊娠がきっかけでした。当時は二人とも経済的に余裕がなく、生活基盤も固まっていなかったので、その状況で出産を決意することは難しく、相談して中絶を決断。二人で向き合って、乗り越えました。

中絶に至る全ての流れを、私の親は今も知りません。

私自身は「中絶は女性の権利」と自信をもって思えますが、それを親世代、ましてや自分の母親、父親には理解してもらおうとは思えず、事実や権利を主張するよりも、娘として両親を傷つけたくなかった気持ちが大きかった。大げさな言い方ですが「墓場まで持って行こう」と決意した出来事です。

親の持つ価値観は「父親・母親としての心情」であり「日本の性への捉え方」そのものでもあると思います。中絶なんて人に話せない、あってはならない、声高に権利を唱えてはならない、そういう社会的タブーとして捉える雰囲気がリアルだし「普通」だと思います。

でも、「普通」って何でしょう。

私は今も、実名でこの文章を書くことを恐れているし、体験者であることを伏せたとしても、同じ内容を自分のプライベートなSNSで発信する勇気は持てません。この矛盾に、憤りと苛立ちすら抱きます。

それでも、年間の中絶者数を統計で見ただけで、毎日どこかで誰かが自分の決断について悩み、恐れ、苦しい気持ちを抱いていると思うと、真っ向からではなくても、声をあげてみようと思うようになりました。

それがこのnoteの始まりです。


声を上げなくても、賛同することはできる

日本でも、女性の視点から見た医療現場への疑問の声は年々少しずつ取り上げられています。誰かが着目すれば、誰かが気にする。その連鎖で、声は少しずつ大きくなります。

私はこれまで、国や政治なんて自分たちで変えられるはずがないと思っていました。

その一方で、こんな基本的な女性の権利まで、国の政策や法律のせいで現代もなお、おざなりのままなんて悔しいと思うようになりました。

このnoteを書いても、残念ながら直接的に法律を変えることはできません。

でも、すでに声をあげている人に賛同し力になることはできます。


そう思ってから今は、中絶の問題に関わらず、自分が賛成する取り組みがあればオンライン署名をして声を重ねていくことを積極的に行なうようになりました。

例えば、今日見つけたのはこんな内容など。


日本でも女性が使えるより確実な避妊法を承認してください!

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②「アフターピル(緊急避妊薬)を必要とするすべての女性に届けたい!

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この二つはどちらも表で語られることは少ないけど、日本の性に関する女性の権利を語るうえで重要なトピック。

「自分で言葉を発信するのに勇気がいる、それでも今の世の中を変化を与える力になりたい」私と同じ思いを抱いている人に、声をあげなくても、重ねることはできる、そんなことも今日はシェアしたいなと思いました。


3月8日は国際女性デーだったのですね。

国際女性デー
1904年3月8日にアメリカ・ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1910年のコペンハーゲンでの国際社会主義会議にて「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱したことから始まった。その後、国連は1975年の国際婦人年において、3月8日を『国際女性デー(International Women’s Day)』と制定。

100年以上前から、いやきっともっと前から、常に女性や社会的な弱者として生きづらい思いをしている人々は権利を勝ち取るために戦ってきたのだと思います。

どうか、よりたくさんの人にとって幸せな未来が来ますように。

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最後までお読みいただきありがとうございました。一個人の記録ですが、どなたかの力になったら幸いです。