見出し画像

48グループのミライ

当然フィクションです(笑)

 デビュー以来 国内だけでも『48名義』として AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、STU48、NGT48 に加え、派生した『46』として、乃木坂46、欅坂46、日向坂46、櫻坂46、吉本坂46 が活動していたが、2025年以降はグループも色モノ志向が進み、48グループとして SGM(巣鴨)48、JJB(神社仏閣)48、HRD(北方領土)48、FSC(富士山頂)48、SJK(桜島火口)48 の各グループが、また46グループも つづら坂46、下り坂46に加え、ウキエさんをセンターにサザエさんのキャラクターたちが かぶりもので歌い踊るという キワモノ感、またヤケクソ感たっぷりの ISS(伊佐坂)46が、アイドルとして活動していた。

 また海外においても国内同様カオス化が進んだ。2024年までに海外で活躍していた インドネシアのJKT48、タイのBNK48、フィリピンのMNL48、中国上海の(AKB)Team SH、同じくタイの Team TPとCGM48、インドのMUM48、ベトナムのSGO48 に加え、2025年以降は極寒地域のスターとしてNKT(南極大陸)48、先住民アイドルであるABG(アボリジニ)48、2030年には世界初、種の垣根を超えてなんとオランウータンのメンバーが加わった DNA48まで登場していたのだった。こうなると もはや何が何だかわからない。

 時は2034年。AKB48のデビュー以来、ずっとエンタメの世界に話題を提供しながら アイドルとしての王道を歩んできたこの巨大組織も、ここに来てコアなファンに支えられ続けていた売上も頭打ちになり、何より世間から飽きられつつあった。

 あれ程の隆盛を誇ったローマ帝国でさえ終焉の日を迎えた如く、このままでは発展がないどころか 深刻な影響を周りに及ぼしながら、やがて総崩れになることを予感した 48グループの総帥、秋元康氏がいた。

 秋元氏からは これら巨大グループについて、アイドルとしてのコンセプトを一旦白紙に戻し、一から再編する計画が発表された。芸能界またアイドル界に激震が走ることになったのは言うまでもない。総帥秋元康氏が打ち出した内容は彼らしい独創的なもので、国内の芸能界にとどまらず、全世界的に大きな衝撃が走ったのだった。

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?