頭と心の新陳代謝

母「今日の朝に見たクイズの問題出したいのに問題文忘れた、まとまらへん」

とパネラーの父を前に悶々としていた。ヘタするとネタバレになるもんね。クイズの出題は難しい。助け舟を出してみた。

私「紙に分かっていることとか、思い出したことを書いてまとめたら？」
母「それがまとまってないから困ってんねん。もうちょっと考えさせて！」

と言ってまた悶々しはじめる。このあと何回か書くことの大切さをつたえるものの聞く耳持たず。そのあと私は外出。出題できたのかしら。

学校の先生の板書のような、まとまった出来上がったものを文字にすることが「書くこと」だと母は思っている。学校とか勉強が嫌いな人だから仕方なし。なのにクイズ好きだからね、人って不思議で面白い。
ノートに「書き抜く（清書や板書）」ことはもちろん大事だと思う。でも書き抜くだけじゃないと思う。頭の中を片付けるために「かき出す」ということも大事だと思う。

「頭の中の覚えておかなくていいもの」
「気持ちのモヤモヤ」
「考えるだけではまとまらないもの」
も、かき出して紙に書いてあげないと。便秘と一緒だ。栄養を摂ったら後は出さないと（アウトプット）。新陳代謝が滞ると調子が悪くなるし、新しい栄養（インプット）が身につかない。
身体以上に、頭と心の新陳代謝は大事。
お腹と違って、頭と心は一度こわすととても厄介だから。

「新陳代謝」
古いものが次第に去って、新しいものがこれに代ること

広辞苑