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読書感想〜夜明けのすべて

今年の初めぐらいに読み終えた本の感想になります。
昨年の夏から、読書が趣味となり、毎日、少しづつ、少しづつ、
読んでいる。「リサイクル店」「本屋」を散歩することも趣味になった。

テーマが気になって、読んでみた。

この本のストーリーはPMSを持っている女性とパニック障害を持っている男性、『同僚ふたり』の話。

『持病を持っているふたり』の人間模様とそれを暖かく見守る職場が、
『精神疾患や性別の違い』について優しく語られている。

これまで、男性にはタブー視されていた『月経と女性』について取り扱われている作品。是非とも、『中年男性』を自認された方に読んでもらいたい。

概要と好きなところ

「藤沢美沙(主人公)」が月経前症候群を抱えており、月経前になると情緒不安定になる。冒頭で、その矛先となった「山添孝俊(主人公)」。その後、山添は、美沙が『PMSで自分を攻撃してきた』と知った。また、美沙も山添が
『パニック障害』を持っていることを知る。

どちらも『若いのに病人』って「可哀想」という感情から入っていくが、
お互いを知るうちに『仲良く』なっていく。

この『仲良く』がなんとも『人間味』が充実しており、
『苦味』『甘味』『旨味』『酸味』『温かい』『冷たい』『辛味』『しょっぱい』などなど、様々な感情の『味』を噛み締めることができる。

『何か』を思い出したような、忘れたような、不思議な世界観が
とても『ふわふわ』した。

わたしの一押し場面

この本の著者の特徴で、各章にタイトルはなく、数字だけだ。
わたしは、『3』(P56〜70)が好きだ。

それは、美沙が山添の『パニック障害』に気づいた後、
『何か』を山添にしてあげたいと思い考えた結果、突然、彼のアパートを訪れ、
『パニック障害で、美容室に行けない山添の髪を切る』場面だ。

髪を切りながら、このふたりの『ギクシャク』した会話と『お互いを思いやる気持ちが芽生えてくる』ところが、好きだ。

感想

『お互いのことを想いやる気持ち』と、『お金ではなく、どう働くか?』を考えるヒントをもらえた。決して、『病気と向き合う』ことは『特別なこと』ではないように強く感じた。

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今日も、誰が見ても「綺麗な言葉」が溢れますように
それでは、また、・・・◯◯ 


記事の写真はみんなのギャラリーから『川田まいこ』さんの写真をお借りしました。「川田さんありがとうございます」

#習慣にしていること

誰が見ても「綺麗な言葉」を紡いでいきたいと、理想を、希望を胸に。 日々精進しています。 どこかの、だれかのために役立てれば幸いです。 そんな私に少しの勇気をください。 ・・・◯◯