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星野さん家にドラえもん

星野源「ドラえもん」

いったいどんなタイミングなのかと自分でも思ってるけど、この曲って凄いですね
ドラえもん全体に対する愛がたっぷり感じられるんです

長寿アニメを除くと今の主題歌って大分アニソン感が薄いじゃないですか
もちろんテーマを合わせたりキーワードが入っていたりするのは知っているし
ヒットチャートでぶいぶい言わせている洒落た音楽こそが作品に合っていたりもするし
カテゴライズなど○くらえだ!!って思いますけど

でもこのタイトルは凄くないですか?

「ドラえもん」
今まで古典のように愛されてきた○○のテーマみたいな形式の潔さ
場面を問わず愛される曲、などと考えていないでしょ
そのかわり何年も何年も作品と共にあって欲しいなーなんて願いを感じる(ような気がしないでもないような)

なんたってドラえもんのOP曲です
世代を超えて通じる文化みたいになることを願う人も多いのではないでしょうか

で、まぁ、エッセンスだけ拾うんではない真正面からのテーマソングってのは分かりますけど
星野源さんにするからには、やっぱり時代にあったシャレオツさや音がいっぱい詰まった楽しさみたいなものも期待されてる気がする

こちとら昭和の人間かつ常に感覚アップデートするような好奇心も勤勉さも持ち合わせてない、そろそろ置いていかれている事を自覚し始めたようなモンですよ
星野源の曲をサラッと聴いただけで歌えるようにはなれない!(かなしい)

ところが「ドラえもん」なので鬼のように聞く機会があるんですね
(カラオケに行った際に、私の好きなOWV(オウブ)の曲と交互に入れてまとめて10回くらい聴いたのがこの記事のきっかけです)

このMVがフルで見られる!

JOYSOUNDありがとう!!

どうやら子どもはテンポの速さやメロディの複雑さで距離を感じたりしていないみたい
童謡みたいに親切でなくて良いんだ!
一時に沢山聞いた結果、曲の面白さをいっぱい発見出来た気がします

冒頭の 歪んだ(?)たったらったっちゃんちゃん♪にバイオリン系の音が紛れてくるのが

ドラえもんの世界観と曲を繋いでくれる

そして
作者の有名なSFの訳「すこしふしぎ」や
漫画を描く様子から始まって
そこからのび太くんの町の世界が広がっていく流れ
とっても丁寧に現実とドラえもんを橋渡ししている…

ここにおいでよの「ここ」
冒険しようの「ぼお」
救おうの「おお」
時が流れての「とき」
たどり着くからの「たど」

どどどどどどどどのあとの「どド」

音楽としてたぶんとても基本的な事なんでしょうけど
この長めの2音が繰り返し出てくるのがとっても気持ちよく楽しい

また聞こえるたったらったっちゃんちゃん♪
(伝わるだろうか、あの印象的なリズムです)

サビも終えたここでは完全にコメディになってて

私は等身も変わっている


2番の後、ららら〜と綺麗な旋律を歌う間奏的な部分がありますが
大山のぶよさんの歌う「ぼくドラえもん」のメロディですよね

あったまてっかてーーか さえてぴっかぴーーか

そーれがどーおーしーーたー ぼくドラえーもーんー
があんなに綺麗に…!

歌詞もキャラクターがもりもり出てきて可愛らしいし
機械や台風が感情たっぷりに振る舞うところや、一般小学生たちがあまりに大きな事件に立ち向かっていくところに

おかしみなのか感動なのか

面白さを感じた事が伝わってきます

問題は「君をつくるよ」だと思います
のび太くんがドラえもんを修理するためにネコ型ロボットを開発する未来…
を描いた二次創作の出来が凄くて本物みたいなのがあるんですけど
真っ先にそれを思い浮かべてしまいました
公式ではなかったはずです

流石にそれを主題歌に入れてます!っていうのも何だから考えてみると
私たちが現実に生きている現代の延長に高性能AIのロボットが作られることを言っている、とも取れるなーと

そう思うとドラえもんは夢物語じゃないかもよ?と星野源さんがウインクしている気がしますよね

「いつか 時が流れて 必ず辿り着くから 君に会えるよ」


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