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フリムンという言葉は沖縄の方言で、バカ・愚か者という意味で使われる。この物語は、日本最南端の石垣島に生まれ、後に全日本空手道選手権大会を制する田福雄市氏の空手人生、そしてフリムン…
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2023年11月の記事一覧
【自伝小説】第3話 中学校時代(1) |最南端の空手フリムン伝説|著:田福雄市@石垣島
実験室少年は生粋の野球少年だった。
野球少年なら誰もが憧れる甲子園を目指し、日々血豆が潰れるまで素振りを繰り返す真面目な少年だった。
しかし、少年野球で2年間も主将を務めるほど努力を積み重ねてきたものの、いつしか団体競技に見切りをつけるようになっていた。
そう、個人の努力が報われないというジレンマが団体競技にはあったのだ。
当時、他の学校に後れを取っていた少年の通う中学校。
どんなに努力
【目撃談】第2.2.2話 第二の血ぃーごーごー事件?|そのとき私は空手フリムンを目撃した!|by 友人S
夢にまで見た一番棒‥‥少年二人は感動のあまり言葉さえ失っていた..地獄の特訓も笑顔でこなし少年二人はメキメキと上達して行った。
小学生の域を超えたある日..夕暮れの校庭で雄市が俺に向かってこう言い放った‥‥
『俺達はこれで満足していいのかぁ!?』
熱く燃え上がる瞳はまるで星飛雄馬。そしてこう言った‥大人がやるように槍を大きく振り回してから俺の足元を突いて始めよう‥と。
本編の写真は槍を振り