見出し画像

改めてこの幼稚園のよさ

私の娘が通っている幼稚園は
森のようちえん。

森のようちえんとは概念的なものなのです。

野外活動を主軸として活動し、
子どもの主体性を尊重する、というのが
なんとなく共通事項としてあるような気がしています。

そして、実際の形態は
それぞれの園によって異なっています。

私の娘が通う幼稚園は、
スタッフさんと、子どもを預けるお母さんが
当番として入るスタイルです。



私は今日、その保育当番だった。
おそらく、今年度最後の保育当番。


今年度の年長さんは、
よちよち歩きの頃からずっと知っている子どもたち。


これまでに色んな思い出があった。

二人で遊んでるな、と思っていたら
急に殴り合いの喧嘩になった日々。

野外保育だからすぐに手や服が汚れるのだけれど、
それが嫌ですぐに手を洗ったり着替えていた子が

今では顔が薄汚れても気にしない。
足は冬でもビーサンか草履を履くその子は
常に足が土まみれだけど気にしなかったり。

ある子は、
まわりの人にあまり興味がなかったのに、

ここ半年くらいで急に保育者と手を繋いだり
友だちに自分から関わっていったり。

道路にぴゅーっと飛び出すこともあったなぁ。

「うっせーよ」とかって保育者をののしる日々もあった。

友だち同士で仲間外れにしたりされたりすることもあった。

田んぼの帰りには
定番の場所へ夕飯を食べに行くという
お決まりのルーティンも面白かったし、

わたしのことを
「ゆりちゃん」と慕ってくれることも
とても嬉しかったなぁ。


もうすぐ卒園。

大きくなったその身長と
教えてもないのに小さい子を思いやる優しさと
だけどやっぱり自分のやりたいようにやる姿も
でも、しゃあねぇなって
小さい子のペースを待ってくれる姿も


本当に本当に成長したなぁって
頼もしいなぁって
でももう卒園だから
この幼稚園では見れなくなるなぁと思うと


本当に寂しくて。

壁をよじ登る彼らの背中を見ながら
泣けてきた。


彼らは私の子どもたちではないのだけど、
保育当番を通して腹を括ることで

この子たちに向き合う気持ちが
「よその家の子ども」
ではなく
「仲間」になっていった。


こんなに大切に思える子どもたちが
自分の子ども以外にもいるなんて
とても幸せなことだなぁと思う。


そして、
わたしの感じている気持ちのように

スタッフさんや他のお母さんたちも
同じように娘を思ってくれている。


娘の優しさやイタズラ、
わがままや頼もしさ。

そういうのを「いいね」って
温かく見てくれる仲間。


こんな仲間に恵まれたおかげで私は、

親類がおらずワンオペにならざるを得ない状況でも
子育てができていると思う。


いわゆる普通の幼稚園は知らないのだけれど、
お互いの子どもの育ちを見守り合うこの関係性って
本当に本当に温かい。


もちろん辛いときも苦しいときもあった。
だけど、そこで逃げなかったことで
より自分を知れたし、世界を見る目が変わった。


何故通い続けられたかって、

野外保育だったことでもなく
食の志向が似ていたことでもなく
余計な教育的介入がなかったことでもなく

仲間に会いたかったから。
その場を通した成長を続けたかったから。
自分の軸を見つけた場所だったから。


この幼稚園に出会えてよかった。
メンバーに出会えてよかった。

自分の人生の大きな転換期のひとつになった
この出会いは、私の一生の宝物。



来年度はメンバーがガラリと変わりそうで
どうなるかわからないけれど、

対話が成り立つこの関係性のなかで
自分の大切にしたいこと・思いを
相手に伝える練習をしていこう…。


卒園おめでとう。
これまでたくさんの思い出や学びを
ありがとう。
色んなことを自分たちの力で
乗り越えるのを見てきたから
君たちは絶対大丈夫。


これ絶対卒園式泣くわ(´;ω;`)

私の暮らしを応援してくださると嬉しいです。私の心地よいと思う世界に繋がるように循環させていきます。