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着物、着ようよ。〜クローゼットに着物を一枚〜

こんにちは、まるです。

私、着物好きです。
だから、ここぞ、という時は着物を着て出かけます。

ここぞ、って言っても
入学式や卒業式や結婚式やお茶会やお見合いの席、とかではありません。
もちろん、そういう席でも可能なら着物を着ると思いますけどね。
(お見合いを除く:既婚者で、夫LOVEなもんで。)

今まで、私がここぞ、と判断したのは

・結婚記念日のちょっといいレストランでの食事
・御朱印帳持って神社巡り
・夫に誘われたドライブ
・友人たちとの横浜旅行(一泊)
・家族とクリスマスディナー
・半年間のビジネスセミナー参加
・隣町のスーパーで買い物
・どこにも行かない日

などなど、要するに「着物着よう」と思った時です。

そうやって、「スキあらば着物」って感じで着物を着ていると、必ず

「着物、いいわねえ〜。私も着物着たいと思うんだけど、着る着物がなくて…」
とか
「一人で着られないしね〜」
とか
「着物もあるし、着付け習ったから着られるんだけど、着ていく機会がないのよ〜」
とか
いろいろ、話しかけてくださる方がいらっしゃいます。

ウンウン、みんな基本的に着物、好きなんだよね。
だって、日本人だもの。お箸の国の人だもの。

みんな着物着たいと思ってる。
思ってるんだけど、必ず「着られない理由」がくっついてくるんだよね。

わかる。わかるよ〜。

だって、そもそも着物、持ってないし。
持ってても一人で着られないし。
着物着たら、しんどくなりそうだし。

何より、なんか着物って、難しい決まり事もあるみたいし。

ウンウン、そうなのよ。
たかだか着物という衣服を着ようとするだけで本当にいくつものハードルを越える必要がある。

このハードルのせいで、どれほどの着物好き女子(男子も)が心を折られ、屍を晒したことか。(晒してない)

でもね。

ハードルのばかやろー!

と叫びたくなるところだけど、本当のところ、このハードルは思っているより高くもないし、数も多くないんです。
ものすごくたくさんの誤解というか、着物についての知識が十分伝わってないというか、そういうことが「とてつもなく高いハードル」という幻想を作り出している、という側面もあるんです。

ちゃんと知れば、大丈夫。

そして、着物は日本人が昔から着ていた「単なる衣服」である、という事実を忘れないことが大切。

着物は、何も「特別な時に、特別な人だけが着せられる、特別な衣装」ではないのです。

それがね、今は着物がすっかり特別視されてしまって、着物を着てると物珍しく思われる世の中になってしまった。
日本の民族衣装なのにー!!

ほんの50年前までは、おばあちゃんたち、日常で着物を着てたんですよ。
お父さんたち、仕事から帰ってきたら、着物に着替えてくつろいでたんですよ。
サザエさんのフネさんと波平さんは、当たり前のように、そこらへんに存在してたんです。

いえね、今から日本の社会がそうなればいい、って言っているわけではないんです。

今は、機能性もいい、着心地もいい、動きもしやすい「洋服」が安価でたくさん手に入ります。

それを、単なるノスタルジーで
「みなさん、着物着ましょう!日本人なんだから!」
なんていうのは馬鹿げています。現実的でないし。

みんな、TPOに合わせて、着たい衣服を着ればいい。

ただね、着物の現状を考えると、なんだか不当に「特別感」を強調されすぎている気がするんです。

もちろん、「特別感のある」着物も存在する

でも、普段に着る洋服と同じように、「特別でない」着物も存在するんです。

それこそ、ジーンズのような。

そこんところを、みんなが知らないのに、洋服と着物を同じ土俵にあげて戦わせたら、そりゃあ、着物は負けますって(え?なんの勝負?)。

洋服、圧勝。
着物、戦う前に戦意喪失、惨敗、勝負にならず。

そんなの、つまんない。

実際、着物って思っているよりずっと着やすいし、しんどくないし、おすまししてなくていいし、どこにでも着ていけるし、って、みんな知らないでしょ?

せめて、そこらへんのことを皆さんに知ってもらってから、もう一度洋服と着物、共存の戦いを挑みたいなあ。

だって、このままだと着物の真の実力が知られないまま、日本から着物の文化が消えていってしまうから。

今なら、「着物着たいんだけどねー」という人がまだたくさんいてくれる。

そんな人たちに、「よし、着物着てみよう!」と思うところまで、そのハードルを取っ払う努力をしてみようじゃないですか。

私が思い描くのは
「今日は着物気分だな」と思う人が、なんの抵抗もなく、まるでお出かけのワンピースを選ぶように、着物を手にとって出かけられるような、そんな未来です。

洋服も着物も同じように、クローゼットで出番をまつ。

クローゼットに着物を一枚。

私のYoutubeチャンネルで、この辺のことを暑苦しく語っています。
動画はこちら↓


これから、noteで、普段にも着物が着たい!と思えるような情報を書いていきます。ぜひ、引き続き読んでくださいね。

#着物 #日常 #豊かに生きる

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