【🇸🇪Sweden旅行記#2】物知りおじさんのスウェーデン話

読んでくださる方へ。

8月22日~30日にかけてスウェーデンの田舎の村「Dala-Floda(ダーラフローダ)」と首都「Stockholm(ストックホルム)」を訪れた旅行記を書いています。「スウェーデンに行ってみたい。もっと身近に感じたい。」そんなシンプルな気持ちからスタートした初のスウェーデン旅。そこでの体験やコーチをしている僕が感じたことを綴ってみることで、スウェーデンの魅力のお裾分けができたらいいなぁと思っています。心模様のなんやかんやがちょっと多めかもしれません。笑　僕の旅をこっそり覗いてみるような気持ちで味わうように読んでもらえたら嬉しいです。

前章のアーランダ空港到着までのストーリーはこちら。
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日本発〜Stockholm到着までに4000字も書いてしまうほど、いそいそふわふわと心が踊る移動を経た僕が、最初の目的地「Dala-Floda(ダーラフローダ)」を訪ねます。

①便利なアプリでSJ利用もらくらく

僕のアーランダ空港 to 目的地のDala-Flodaへの移動手段はこんな感じ。（他の行き方もあるのかな？）
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1. SJ（国鉄の高速鉄道）のInterCityという路線を利用して、Borlänge(ボルレンゲ)で乗り換え。＜2時間ちょい＞

2. Dalatrafik（ダーラナ地方の長距離バス）を利用して、最寄りのバス停Dala-Floda E16へ。＜50分くらい＞

トータル3時間の旅。14時間の飛行機移動後ともなると、なぜか遠く感じない。17時間の大移動のフィナーレを飾るべく、8時発の電車に向けてホームへ移動開始した。

SJには専用アプリがあるので、それを使ってチケットは購入済み。（日本からも買えます。）購入後、アプリ上で表示されるQRコードを改札機のスキャナーにかざすと開く仕組みになっているようです。今回は２等車の窓側を予約。ふふふふふ。公共交通機関のチケット決済周りはちゃんと事前にリサーチしておいた。日本にいた頃の自分をほめてあげたい。「ぐっじょぶ、自分。」

左上の緑色がSJアプリ。
盗賊の7つ道具的に、旅人の9つ道具として大活躍。

ところがまさかのスキャンがうまくいかず、決済済みなのに二重払いするところだった。駅員さんが声をかけてくれたので、助かった。ふぅ。あぶなかったー。

Arlanda Centralstationの入口。見えないけど、このカウンターの裏に改札が。

②SJで出逢ったスウェーデンの素敵なおじさん

Uppsala Borlänge行きのInterCity

重い扉を手動でぐぐーっと開けてSJに乗りこんだ。5両目の39番。探しながら歩いていると、スウェーデン人のおじさんが荷物を置いていた。「そこ座っていい？予約してるんだ。」と声をかけたら、そのまま会話が弾んだ。

飛行機移動のときとは打って変わって、陸路はおしゃべりがメインの時間になった。内心「待ってたよー、これこれ。」と浮かれてた。心がほくほくしてた。そんな感じ。

北部のアビスコ国立公園からの登山帰りのおじさん。もう20年ちかく年2回の頻度で登りに行っているらしい。猛者だな、きっと。今回の旅では諦めた場所だから、もっとスウェーデン身近になったとき、登りにいきたいなぁ。

ご家族の話や音楽の話もした。SJの終点経由地になっているBorlänge出身のロックバンド「Mando Diao」や、4声アカペラのカルテットのBarbershopでWorld Championにもなったことある「Ringmasters」を教えてくれた。Wiki情報によるとMando Diaoは日本でも結構人気らしい。僕は初耳だったのだけど、皆さん知ってますか？

Ringmastersは帰国した今もちょこちょこ聴いてて思い出深い。アカペラが趣味のひとつなので、いつかカバーして歌ってみたいな。

あとがき的アレコレ

この人はツアーガイドなのか？いつもこうして出逢った人にスウェーデンを紹介してくれるのか？と思うほど、色々なことを知っているし、通り過ぎる街や景観に合わせて教えてくれる。
「Uppsala(ウプサラ)はCarl von Linneという植物分類学の父の縁の地だよ。」とか。「大学もあるから若者が多いよ。」とか。「このエリア辺りから地形の起伏が大きくなってダーラナ地方らしくなってくるよ。」とか。「あの川は主流で、君が訪れるダーラナエリアに流れる2本支流が合流しているんだよ。」とか。その地のランドスケープについても色々解説してくれた。

振り返って思うけど、きっと彼はスウェーデンやこのエリア一帯のことが好きなんだろうなぁ。それに、「話したい！」「スウェーデンのこと教えて！」って僕の顔に書いてあったんだろうな。笑

あとがき的アレコレ

おかげでこれからの滞在がより楽しみになっていった。自分も日本で海外の方に会ったときに、こんな風に日本を紹介できたらいいなぁ。

アンダーシュさん、ありがとう！

旅ならでは出逢いのおかげであっという間に経由地に到着。Borlängeまでの道のりは車窓からの景色を楽しもうと思っていた自分にとって嬉しい誤算。

話してばかりで車窓の景色の写真は撮れず。
森林大国を感じた輸送中の木材だけなぜかパシャリ。

Borlänge Centralstationに着くと、バス出発の時間までの間、周辺の散歩にも付き合ってくれ、更にはバス停まで見送ってくれた。親切すぎません？優しすぎません？もはやお父さんに思えてきた。北欧の方たちは控えめで程よい人との距離間を好む国民性がある話を耳にしていたので、もう少しドライでさっぱりなイメージを抱いていた。だけど一転。最初に出逢った人が彼でよかった。「スウェーデンの人はあたたかい！」この強烈な第一印象が僕の心に深く刻み込まれた。そんな瞬間だったと思う。

乗る予定のバスを変えてまで見送ってくれる。
無理したり前のめりのホスピタリティというより、自然に当たり前にそれをしてる感じ。素敵や。

③ダーラナ地方の長距離バス「Dalatrafik」もらくらく

次の長距離バスも事前にリサーチ済みで、「Dalatrafik」というアプリをインストールしておけば、チケットを事前購入できる。（指定席ではなかったので、直前購入でも大丈夫そう。）SJと同様にQLコードでのスキャンを採用した方式で、バスの乗車時にスキャナーにかざすことで乗車できちゃう。らくちん。日本でも知らぬ土地のバスはハードルが高いから、こういうアプリがあるのはホント助かる。ありがたや。

真ん中上の赤色がDalatrafikアプリ。

バスに揺られながら窓の外に目をやると、ガイドブックや色んな宣材写真に掲載されていそうな、赤い三角屋根のお家が沢山並んでいた。とてもかわいい。これがきっとスウェーデンの田舎のイメージなんだろな。

伝統的な赤い三角屋根のお家。

滞在先の最寄りのバス停「Dala-Floda E16」に到着。森と赤い三角屋根のお家しかない長閑な村に静かに興奮した。「ついに来たんだ・・！」と。その時の気持ちを僕のラジオ「Hygge Night Radio」に吹き込んでいるので、臨場感を感じてみたい方は下記から聴いてみてください。
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stand.fm

Dala-Floda E16（E16ってなんだ？道路の名前かな。）

お出迎えしてくれてる感ある味のある看板。ここから何が始まるのか。

④終わりに

ここ、ダーラナ地方はスウェーデンの人たちの「心のふるさと」と呼ばれる地域で、その呼び名に相応しい長閑で穏やかな空気感が漂ってます。そこから10分弱歩くと今回の滞在先「Dala-Floda Värdshus(ダーラフローダ ヴェーズヒュース)」にたどり着く予定。Flosjön湖(フローション)のほとりにある、白樺や松の森に囲われた宿。一帯は小さな村で、どのお家もとても素敵でかわいい。

今回は移動と素敵な出逢いで3000字超え。詰まってるなぁ。ここまで読んでくださってありがとうございます。前回同様少しでもDala-Flodaまでの道のりと心情の両面のリアルが伝わったらいいな。移動は旅の醍醐味だし良き時間だったので、もくもくと書いてみました。こんな調子でゆったりじっくりじんわりとスウェーデン旅を綴っていきます。

次は滞在先の「Dala-Floda Värdshus(ダーラフローダ ヴェーズヒュース)」とかわいい手工芸品の並ぶ「Floda Hemslöjd(フローダヘムスロイド)」 中心にお届けします！次回もお楽しみに。