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居場所になれる人へ(言葉の企画最終回)

そもそも僕はなんで、
「言葉」が好きなんだろう?

そう思って原点を振り返ってみると、
僕は昔、百人一首が大好きだった、
というのが大きいかもしれない。

物心ついた頃から始めて、
高校の頃には学校の代表としても戦わせてもらっていた。

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幼少期、体が弱くて全然学校へ行けなかった時代、いつも遊び相手は2世帯住宅に住む、祖父母だった。

遊び道具はそう、百人一首。

子どもの脳の記憶力はすさまじいと言うけど、
まさに僕は学校に行かないで、百人一首を毎日のようにやっていた。

祖父が歌を読み、祖母と戦う。
もちろん最初は全然勝てなかったが、
若さの身体能力のおかげもあって、
ついにはいつしか祖母に勝てるようになっていた。

祖母は悔しそうだったが、
どこかうれしそうな顔をしていたのを覚えている。

そこから、中学・高校になっても、
部活をやりながら百人一首は続けていた。
そんな中で、百人一首の「ことば」のおもしろさ、に気づく。

ご存知、百人一首含め、日本の和歌は、
掛詞(一つの言葉に二つ以上の意味を持たせたもの。)が、必ずと言っていいほど、含まれている。

そのダブルミーニングな部分に気づけた時の喜びや、
なるほど!うまい!と思う、言葉の快感が、本当に好きだった。

<例>
小野小町(9番)『古今集』春・113
花の色はうつりにけりないたづらに
わが身世にふるながめせしまに
<現代語訳>
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、
春の長雨が降っている間に。
ちょうど私の美貌が衰えたように、
恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。
<掛詞>
【世にふる】
「世」は「世代」という意味と、「男女の仲」という2重の意味が掛けてある掛詞。さらに「ふる」も「降る(雨が降る)」と「経る(経過する)」が掛けてあり、「ずっと降り続く雨」と「年をとっていく私」の2重の意味が含まれている。
【ながめせしまに】
「眺め」は「物思い」という意味と「長雨」の掛詞で、「物思いにふけっている間に」と「長雨がしている間に」という2重の意味がある。
参考:https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/009.htmlより

うまいよなぁ、、、っていつも歌をみては思ってしまう。

そんな、掛詞から言葉遊びが好きで、
いまでもすぐ、言葉の掛け合わせで遊んでしまう。
時にはふざけているように思われるだろう。。笑

そんな幼少期からのルーツがあり、
言葉が好きな人生を送ってきた。


それで、もっと言葉の仕事がしたい!と思って、
コピーライター養成講座に通って、
そこから企画メシに通って、
辿り着いた「言葉の企画」が終わって、
はや1週間。

本題である、言葉の企画最終回。

最終回は講座の振り返りと、
手をあげた企画生たちによる、
自分の企画の3分間プレゼン。

「あなたはどんな企画をする人になりますか?」
の自分なりの答え(プレゼン)はこちら。

言葉遊び・掛詞が好きなのが、
最後の自分の企画でも出てしまった。
もしかしたらそれが、
自分の色なのかもしれない。

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そう、「この指とまれの、バヅクリエイター」

僕はやっぱり、
自分よりすごい人、
おもしろいものを持っている人、
いいデザインが創れる人、
尊敬できる人、優しい人、美人な人、かっこいい人...
あらゆるジャンルで、
自分の持っていない部分がある人が大好きで、
そういう人に会うと、ほんとにわくわくするし、めちゃめちゃたのしい。

そんな人たちと、もっとおもしろい「人・コト・モノ」に出会える場所を作ったり一緒に企画をしていくことが好きだし、そういうことをこれからは仕事にしたいと思った。

僕は最初、クリエイティブになって、
「自分のコピーで世の中を動かして、みんなをしあわせにするんだ!!」と、意気込んでいた。毎朝のように会社に2時間くらい早く行ってコピー年鑑のコピーをひたすら写経して、宣伝会議賞にも何100本のコピーを提出していた。TCCの名だたる人たちに自ら会いに行って教えを乞うていた。
もちろんそれは本当に勉強をさせてもらったし、後悔していない。
ガツガツしていて、若さあふれていて、いいことだったともちろん思っている。

ただ、企画メシを通ったあともそうだが、
言葉の企画に通ってみて、
そしてことばの日プロジェクトも通じて改めて、
言葉が大好きで言葉を真ん中に置いて企画をしていきたいのは、
変わらないままだけど、
「みんなで楽しんで」「チームで成し遂げる」ことができれば、
自分の企画、自分のコピー、といった自分のものでなくても、
しあわせを感じられるんだな、僕。
と、気づいた。

それは、逃げなのかもしれない。
ただ、
むしろ自分にはもっとできることがあるし、
きっとそれは、
「この指とまれ!」と人を集めて企画を動かすことであって、
これからそんな場づくりのできる、
バヅクリエイターでありたい。
そう、心から胸を張って言えるようになった気がする。

言葉の企画は終わってしまったものの、
まだまだ11/3(日)の企画祭もあるし、
これからずっと続いていくであろう、
「ことばの日プロジェクト」もある。

終わりは始まり。

いつまでもホームにいないで、
アウェイの数だけ強くなる。

だからどんどん、
いろんな外の世界に飛び込んでいきたい。

個人的にもそろそろ30代。
仕事でもプライベートでも、もちろん不安はある。

でもいつでも帰るホーム・居場所があるから、
きっとがんばれちゃうんだろうな。

言葉の企画のみなさん、
阿部さん、平賀さん、
半年間ありがとうございました。

そして、読んでくれたみなさん、
ありがとうございます!!

そしてこれからもよろしくお願いいたします!

言葉の企画2019
バヅクリエイター
丸橋俊介

<最終回思い出メモワール:インスタから抜粋>

最終回集合写真

↑同期のみんな、ありがとう!!!!!!
いろんなバックグラウンドを持つ仲間と企画を磨きあって、乾杯できたこと、こんな刺激的でしあわせなことはありません!

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↑阿部さん、近藤、先輩コース・企画メシ・言葉の企画、とありがとうございました!

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↑ふくま、遠い存在かと思っていてまさかこんなに仲良くなれるとは思わんかったよ、これからも!

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↑さきちゃん&しのちゃん(SS)コンビのすだち(巣立ち)スカッシュ、本当においしかった。スタバ風のメッセージも、あったかくてうれしかった!こう言う企画ができるのがいいよね!次は3Sで!

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↑しのまる、ことばの日記念日制定おめでとう!!!あの日から、仲間に入れてくれてありがとう!「みんなで楽しむ」その姿勢、いただきます!
(立”山”のポーズで賞状が見えないww)

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↑なっぴ、タイ料理屋からはじまってもうマブダチだな。ハッシュタグのぞき、広めてくれてありがとう。誕生日のときは、すみませんでした!

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↑やましゅんさん、俊介同士、これからも!羊のロッヂ、ラブ!!
アイラムユー!

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↑まりぱん先生、サプライズみさと、おつかれさまでした!!!!
この黒糖焼酎、うまかったな。。。

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↑阿部さん。あの先輩コースから始まり、本当にありがとうございました。みんなに見えないところでたくさん迷惑をかけてしまったこともあったりして、すみません。。企画祭、内外関わるみんな全てが楽しくあったかくなれる祭にしましょう!!!

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↑「居場所になれる人」、大事にさせていただきます、この言葉。

<過去ログもよかったら・・・!>
丸橋俊介の「言葉の企画note」シリーズ!
▼Less is More. More is ...(言葉の企画vol.1)

https://note.mu/maru1867/n/na13e627a492d
最初の自己紹介の企画が、ぜんぜん伝わらず凹んでいた時に書きました。
Less is more.の大切さ、伝える、と伝わるの、違い。
若干いきなり出鼻をくじかれてしょぼんとしている内容を書いています。

▼たかが1票、されど1票(言葉の企画vol.2)
https://note.mu/maru1867/n/nbf93c4b1571a
自分の企画が1票しか得票できず、悔しさに打ちひしがれている時に、
その1票の大切さ、その1票を入れてくれた人へ届けたい気持ちを書いています。

▼ネーミングというゲーミング(言葉の企画vol.3)
https://note.mu/maru1867/n/nff2733b69bf3
名付けの企画が出た時の、自分の考えていたことや、
ネーミングに対する気持ちを書いております。

▼天気の孫(言葉の企画vol.4)
https://note.mu/maru1867/n/n895222a79de1
天気の子をみたあと、というタイミングに書いている、
「ぼくにとっての素敵な人」をエッセイとして書いています。

▼忘れられない秋がくる(言葉の企画vol.5)
https://note.mu/maru1867/n/n2354e27d74e5
最終回を目前にして最高にエモくなっている心境を、
つれづれなるままに書いております。

▼【番外編】ことばの日と僕
https://note.mu/maru1867/n/n2a1812036019
僕がことばの日に入るまでの、しのさんとのやりとり、
入ってからのことばの日に対する思いを書いています。

#言葉の企画
#ことばの日
#企画でメシを食っていく




さぁみんな「この指とまれ!」