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食べ物エッセイBEST3

食べることが好きだ、お菓子、ラーメン、パスタ、焼肉、寿司、美味しいものが大好き!

さらに一緒に面白い本があれば言うことなし、「ながら読み」も好きなんです。

持ってる本はあちこちに、醤油のシミやらポテチの破片が、、、、、

さすがに家族との食事でやらないけれど、残業終わった後の一人メシや、一人で外食するときなど、行儀が悪かろうが、何だろうと「ながら読み」はやめられません、という訳で一人メシも好き。

ラーメンの丼で端をおさえて、麺をすすりながら読む本の面白いこと。

それが食べ物の話なら、さらに食が進むこと間違いなし。

ということで、食べながら読みたい、
食べ物エッセイ3本を紹介します。

喰いたい放題 色川武大

晩年の作者の写真を、是非見て欲しい。
禿げ上がった額、ボサボサの髪、突き出たお腹、鋭くも優しい眼差し、丸っこい広い背中。

どっかの親分、不動産会社社長、ホームレス、どれにも見えるが、どれにも見えない、得体が知れない風貌、まさに色川武大、阿佐田哲也なのだ。

そんな作者が書く、つつましくも贅沢、偏食、素食、暴食する話。

京都のタケノコから鱈、河豚、上海蟹。
もんじゃ、大好きなふりかけと、自由奔放で節操が無く、まさに喰いたい放題なのだ。

素晴らしいことに、この本光文社文庫から復刊されていました。(660円)

上の画像、集英社文庫(1990年 第1刷)の時は360円で約2倍、本が売れないからなのか、文庫の価格上昇率って高すぎだ。

素人包丁記 嵐山光三郎

タケノコ料理から、最後は竹筆、尺八まで煮る話。鉢植えの茄子をそのままぬか漬けにするなど(茄子の活け造り)、食への探求心、題材にまつわるウンチクが秀逸で、一編一編が大変面白い読み物に仕上がっている。

あいだに散りばめられる、文人たちの食にまつわるエピソードもこの人にしか書けない、
今ではメジャーになった、鯖カレーについて最初に記したのもこの本ではないか?

食マニアである作者が、自身のこだわり、知識を詰め込んだ一冊。

この本は、Kindle版があるみたい、こちらは275円と安い。(持っているのが単行本1300円なので、文庫版の価格は不明)

少年とグルメ 赤瀬川原平

若い時には、千円札を、印刷したり、模写したりして、起訴され有罪。
路上観察学会で街中の不思議な建築物や看板を考察。(今テレビでやっているナニコレ珍**はこれの二番煎では?)
老人力ではベストセラー作家に。
多才、奇才、オタクで変人。

昭和12年生まれの人が少年だった頃ならば、
戦争、貧乏、空腹
となる、ページをめくると、

・食パンを盗む話
・ガムの回し喰い
・食糧としてのハナクソ

など、ちょっぴり物悲しく、ちょっと可笑しい奇才のエッセイ。

この本、「少年と空腹」という改題し、題名で、中公文庫より再出版されているが多分これも絶版。
しかしこちらもKindle版あり、303円で、上の文庫440円より安い!

絶版物が出てるし、値段も安い、Kindle端末買おっかなって思っちゃいます、ながら読みにも向いてそうだし?

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