ハードルを上げず、小さな事を続ける
「1日3分」を続けられる人は、本当に少ない。
バカらしいほど、簡単に聞こえるのに
バカらしいほど、できない人が多いのだ。
その原因になるのが、、、
・1日3分
・1日10分
・1日30分
というのは、難易度が違うように思われるが
実際は大差がない。
なぜなら、億劫なのは
『始める瞬間だけ』だからだ。
一度初めてしまえば、その後の時間は
そんなに変わらないのだ(時間の都合はあるが)
なぜ、多くの人は継続できないかと言えば
はっきり言えば、世の中をナメているからだ。
冷静に考えてみてほしい。
実は「1日3分のエクササイズ」と
「90分のエクササイズ」は難易度が同じだ。
意味がわからないだろうが、これは
1ヶ月の実践時間で考えた計算だ。
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1日3分×30日=90分
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となるし、3ヶ月続ける場合は
3分×90日=270分になる。
つまり、新しい習慣を始めるのなら
「明日、270分連続でエクササイズできるか?」
と考えた方が、適切に向き合う事ができる。
それに「YES」と言える人は
ほぼ確実に、習慣化を達成できるだろう。
適切に物事に向き合うのは、つまりこういう事で
「1日3分」と簡単に聞こえる言葉に
ダマされる事ではない、と思っている。
僕も経験があるが、1日3分を
ナメてかからない人は大抵継続できる。
ただ、続けられる人にも
注意点は存在する。
『習慣のハードルを上げない』
『よりむずかしい事をやろうとしない』
ここが、かなり重要だ。
例えば、3ヶ月くらい習慣が継続すると
「もっとレベルをあげるべきでは?」
「今のままで成長できるだろうか?」
と不安になる事がある。
野球で言えば、1日10回素振りを始めて
続いてくると
「こんな練習で本当にうまくなるのか?」
と不安になる人は大勢いる。
そして、習慣をよりハードルの高いものにし
結果的に習慣が続かなくなってしまう。
なので、むやみに
習慣のハードルはあげるべきではない。
もう1つ理由がある。
「小さな変化に気づく力」を
自分の中に養う必要があるからだ。
例えば、僕の場合は今はダーツに取り組んでいる。
非常に繊細なスポーツで、1ミリのズレで
試合の結果は180度変わってしまう。
もし、1ミリ以下の微細な変化に気づく
センサーがあれば、試合でも有利に働く。
不調になったり、スランプに陥った時
自分の小さな変化に敏感な人ほど修正も早い。
だが、毎日続けている習慣の難易度が上がりすぎて
その達成にばかり意識が向くと
ディティールの細かい部分にアンテナは向かない。
例えば、歯磨きしてるだけでも
気づきを誘発するようなセンサーがあれば
何をしていても、成長に繋がっていく。
一方で、むずかしい大技を決めないと
成長を実感できない人は、壁の前で挫折する。
だからこそ、習慣に関しては
ハードルを上げすぎない事が重要。
むしろ、簡単な事だからこそ
いかに丁寧に、美しくこなせるかこだわっても良い。
「当たり前の事を、当たり前にこなすのがプロ」
という言葉もある。
まず多くの人は当たり前の事ができないのだ。
当たり前の事とは、例えば
1日3分を続けるという簡単な事だ。
だからこそ、1日3分を変えられる人は
その時点でプロの素質がある。
そういう風に考えれば、1日3分を
ナメてかかる事などありえないだろう。
しかし、この簡単な事をナメてかからないのが
本当のプロだと思っている。
(そういう俺は一体何のプロなんだ笑)