「森の魔力」

熱中症

頭痛を残し

森へゆく

台風が過ぎ去ってから

暑い

まだ夏は

残ってた

気の緩みか

頭痛が襲う

明日は久しぶりの

森のボランティアだというのに

後悔はイヤだから

森へ行く

梅ジュースで

回復させながら

夏の森は

鬱蒼としてる

ツクツクボウシやヒグラシが

交ざりあいながら

陽を遮る森は

少し涼しい

ここは避難所

人や動物や虫たちの

ほら早速

赤い斑点をつけた

オナガアゲハ

優雅に出迎えてくれた

尾長揚羽　はじめましてです！

今日の仕事は

沢の土砂崩れをなおして

新たな試みの柵作り

お手本は造園のようで

丁寧できれいな柵と新代表のゆうき君

キレイだな

きっとこれなら

台風きても

崩れなさそう

自然な形とは違うけど

ずーやんが言ってたみたいに

ここから草木が生えて

自然が作っていくって

沢に作った井戸とずーやん

庭園を見ていてもそう思う

全ては人口的ではない

そこに自然が

息づく形になっている

そんなことを思いながら

崩れた土砂をマサカリで

掘って土と石を選別し

仮置き場に積んでいく

周りの青木を狩っていき

細かく剪定

枝と葉を混ぜながら

柵を編んでいく

広葉樹のコナラの木が台風で折れたから

それも細かく剪定し

混ぜこんで足りない分は

針葉樹の杉も混ぜこんで

さらに枯れ葉も混ぜこんで

多様性の入り混じる

ハイブリッドな柵の

できあがり

小石も柵の下に敷いていき

土を抑えて環境を変える

それもまた

多様性を生み出すと

はっきり言って

めちゃめちゃ地味で

丁寧で進まない

けれどずっと残りそう

また来た時が

楽しみだな

これが自然となって

息づいていきますように

アレ？いつの間にか

元気になってる

今回も森の魔力に

救われた

仕事終わりの恩方の森