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番外編①Lithium(炭酸リチウム)

イギリスの精神科医
Joannna Moncrieffの論文から番外編です。
 
テーマは
双極性障害における
治療薬のLithium
(炭酸リチウム)
についてです。
 
私も
うつ病から双極性障害2型と診断名が変わり、
炭酸リチウムを処方されて飲んでいました。
 
(過去に何度も書きましたが、
 うつ病から双極性障害2型と診断名が
 変わった人は、
 よくよくそのシステムを調べてください。
 現代精神医療の被害者になってる
可能性があります)
 
モンクリーフ医師始め、
イギリスの精神科医や世界の精神科医からなるグループで
「炭酸リチウムの有効性に関する証拠」
を分析研究しました。
 
急性躁病の治療において、
リチウムが他の鎮静剤よりも優れている
という証拠はなく、

躁うつ病の再発防止における
リチウムの有効性は、
リチウムの突然の離脱によって引き起こされる
離脱症状、副作用によるもである


主張しました。

後の研究では、
現実世界における
リチウム治療の転帰に関する研究では、
有用な効果や価値のある効果を
示すことができず、

むしろ
躁うつ病の転帰を悪化させる
可能性すら
示唆していることを示した。


 
 
以上
 
 

躁うつ病の再発防止における
リチウムの有効性、
それは単に
リチウムの離脱症状、副作用をカバーしてるだけのこと。

 
このことは、
炭酸リチウムを減薬断薬した私には、
とてもよく理解できます。
 
「炭酸リチウム」はそれまで、
脳細胞間の電気の流れを阻止することにより、
いってみれば
おばかちゃんになる、
いえ、
頭の働きを鈍くさせることにより、
気分が安定するようです。

 

その薬を減薬して外すと、
反動で(リバウンド)するので、
気分は乱高下します。
まさに「躁うつ病状態」に
なるわけです。

 

薬の離脱症状、反動と認めない精神科医は

「お薬をやめたから、
減らしたから悪化しました!
再発しました!」


言って、
再服薬、
もしくは更なる増薬、
もしくは変薬を勧めてきます。

上記のことは、
リチウムに限らず、
他の気分安定薬にも当てはまるかもしれません。

私は
ラミクタール減薬中も、
減薬する度に精神症状?精神状態は
すこぶる悪化しました。


側から見ると、
まさに
「精神病が悪化した!
 再燃した!」

という
状態になりました。
 

うつ病から双極性障害2型に
診断名が変更した人は、 

この
なかなかそこから逃げれない
「ありの巣地獄」状態に陥ります。
 

アリの巣地獄に落ちた蟻がどうなるか
ご存知でしょうか。

大半の蟻は
体の体液をアリジゴクに吸い取られて
カピカピになり死にます。

ただ、
アリ地獄の巣を上りきり、
逃げる蟻も実は多いらしいです。
(アリジゴクも常に飢えと戦ってるのです)

 
双極性障害2型のアリ地獄に
はまった患者も、
その気になれば脱出して
生還することはできるのです。

 
 
 
余談ですが、
双極性障害、双極性障害1型をあえて
「躁うつ病」と表現している
医師や専門家は結構います。

私もあえて「躁うつ病」と
なるべく表現したいと思ってます。
 
何故なら、
双極性障害という病名は、
「躁うつ病」患者を、
もっと増やすために作られた病気だからです。

(このあたりの知識は、
 アレン・フランセス著「正常を救え」
 井原裕著の本や論文を読んでください)



製薬業界が、
向精神薬を大量に販売するため、
精神病の解釈を広げ、
新たに精神病をたくさん作ったことは、
精神科医自身も認めている事実です。

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