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精神医療の不思議

以前に
誰かが精神医療の例えとして
書いてた内容です。


誰だったでしょう?


内海聡医師か、
他の医師か、
小倉謙氏か、
米田倫康氏あたりのように記憶してます。


携帯電話が壊れて、
修理に出したとします。

全然治らないどころか、
さらにもっと壊れて戻されたら、
それでかつ修理代金を請求されたら?

ほとんどの人は怒るでしょう。

「ふざけるな!」
ということになります。

もちろん
もう2度とその修理したお店には行かないかもしれませんし、
修理した人に再度依頼することはないでしょう。


なのに、
精神医療では、

治らないならいざ知らず、

治らないどころか悪化してる。
最初になかった症状がどんどん出てきて、
もっと故障してしまう。

それどころか、
2度と治らない。
もしくは
治すのに長期間かかったり、
お金もかかる。

そのようなめにあっても、
懲りずに
同じ病院、同じ主治医にかかり続け、
その治らない修理をし続ける人が
沢山いる。


もっと原点に返って、
おかしいのではないか?

という気持ちを持ってください。




みたいな
内容の文章を読んだ記憶があります。

例えが絶妙で記憶の隅に残っていました。



私の場合は、
この主治医じゃダメだ!治らないわ!

という見切りは何度かつけて転院はしてます。

5人の精神科医に診てもらいました。

皆、
人間として酷いと思われるような
精神科医ではありませんでした。

むしろ人間としては良心的な医師ばかりでした。

おそらく真剣に患者を治してあげようと思ってたと感じました。

どうやら精神科医が悪いのじゃないかもしれない!?

精神医療そのものに問題があるのではないか?
向精神薬そのものに問題があるのではないか?



思うようになりました。

そう思うようになるまで3年半かかりました。

気づくまでに長すぎて、
私は馬鹿だったのか。

3年半で気づけて早かったのか、、

それはわかりません。


内海聡氏の出版物で、
私は目が覚めました。
衝撃的でした。


精神医療って、
こんなものだったんだ!


ということに気づきました。

それから、
その手の情報が載ってる本や、
医師の論文などを読むようになりました。

そして
断薬した人のブログで、

向精神薬をやめたら病気が治った!

という一文を読んで、

減薬断薬を決意したのです。

もちろん自分の意思で決めました。


向精神薬をやめたら、
良くなるに違いないという確信はかなり大きかったですが、
もちろん100%の確信などありませんでした。

「賭け」に近いと思いました。

でも
例え「賭け」に出て失敗しても、
後悔しないと思いました。

例え失敗して悲惨な目にあっても、

「断薬したら回復した」と
書いたブログの人を
責めるなんて発想は全くありませんでした。


自分の意思で自分の判断で
決めたことです。


断薬をしたいと主治医に申し出たときも、

「例え悪化しても、
 私の責任なので、
 先生に責任を求めることはしません。
 自分がしたいからします。
 先生にはフォローして見守ってほしい」


伝えました。


責任を先生には求めない!

ハッキリ伝えた時、
主治医はホッと安心したかのように見えました。
(少し、なんだかなぁ、、とは思いましたが笑)


後に
関東の我が家に戻る際に、
もしかしたらまた精神科に行かなくてはいけなくなった時のために、
この医師に紹介状を書いてもらいました。

もう精神科に行くことはないと
確信できた時に、
私はこの紹介状の封を破り中身を読みました。


ギッシリとパソコンで打たれた紹介状は
4枚もありました。

良心的で信頼できると思ってた主治医なのに、
その紹介状の内容は酷いものでした。

精神科医同士は、
こうして精神科医同士を守るんだ
なと思いました。

そしてそこには、
現代精神医療を否定するような内容、
向精神薬を否定するような内容は皆無でした。

そして
断薬したことの記載のくだりには、

「患者が自己責任で減薬断薬したいと、
 強く希望したので、
 仕方なくさせました」

みたいなことが書かれてました。

でも
よく考えたら

「断薬したらこの患者は回復した」

なんていう
精神医療を否定するようなことを
書くことはできない世界なのかもしれません。

主治医は最後の診察の時、
こう言ってくれました。

「良かったですね。
 精神薬って本当に良くない薬なんだよ。
 私も勉強になりました。
 ありがとう」


大きな病院の1番トップの精神科部長さんに、
「ありがとう」と言ってもらえました。

私なんてほんの小さな存在ですが、
もしかしたら、
その主治医も今後の医療人生において、
なるべく向精神薬は少なく処方しよう、
落ち着いたら減薬断薬させよう。


チラッとでも思っていただけたら
嬉しいと思ってます。

(そもそも、
 その主治医は
 最初からなるべく向精神薬を使わない
 主義の医師でした。
 いつも、
 この薬は良くないよ!
 と言ってました)

ただ、
そんな主治医も、
私に多剤大量処方した前主治医のことを
悪く言うことはありませんでした。


井原裕医師が著書に書かれてましたが、
精神科医は他の精神科医の処方や治療を批判してはいけないという暗黙の了解があるそうです。


私の最後の主治医は、
初診で前主治医の処方を
ごっそり減薬しました。

口には何も出して言いませんでしたが、

「こんな処方量多すぎるよ!」

思ってたのでしょう。

なかには一気にやめた薬も何個もありました。
他の薬も急減薬です。

もちろん私は激しい離脱症状に襲われました。

当時は離脱症状という知識が私にはありませんでした。

なので自分の病気が悪化したと思ってました。

救急車にも乗りましたし、
半年近く大変なことになりました。

なので、
その主治医も、
気分安定薬を処方せざる得なかったのかもしれません。

前の医師が処方した多剤大量処方のお薬を、
転院した先の医師がごっそり減らした。


マイナスの穿った表現をすれば、

無知な医師に一気断薬急減薬された!
酷い主治医だ!


怒る患者もいるかもしれません。

でも
私はこの最後の主治医には感謝してます。

離脱症状を出さないよう、
出ても抑えるよう、
多剤大量処方を続けていたら、
私は間違いなく廃人になってたでしょう。


今の私はいない、、、
そのことは断言できます。

旅行中にブログ書いてるみたいですが、

実は、
時間があり気分がのってるときに、
まとめ書きして保存してます。
で、
添削しつつ随時アップしてます。

なので、現実時間とかなりズレてることも多々あります。 
実は今も20件以上溜め込んでるのです(笑)

この方法だと、
一時的な感情の昂りでブログを書かないですむというメリットはあるかと思います。

感情的なブログもいいとは
思いますけどね。

私はSNSに感情をぶつけたり、
あまり個人的な辛さや悩みを書くことができない性格のようです。

表現しないからといっても、
悩みもなく苦しみもなく悲しみもないわけではないのです。

半世紀近く生きてきて、
辛さや苦しみの経験の一切ない人なんて
どれだけいるのでしょうか。

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