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腹を括る

「どこかで腹を括る必要があるね」

これは
医者に言われた言葉です。


離脱症状が激しく長引き、
心身ともにいったんは減薬前より、
著しく悪化した時、

私も再服薬に悩みました。

基本、
断薬を強い意志で目指してるので、
再服薬はしたくありません。

それでも
特に
精神面、メンタル面の悪化で

「私はやっぱり精神病かもしれない」

揺らぐ時もありました。


身体の離脱症状も
相当キツく、
心折れて何回泣いたかわかりません。


そんな時、
そのようなことを相談した医師に

「向精神薬を断薬したいなら、
 精神医療とオサラバしたいなら、
 どこかで
 腹を括る必要ある」




言われたのです。

ちなみに、
これを言ったのは、
精神科医ではありません。

他の診療科の医師です。

精神科医に言われたら、
けっこうムカつくセリフです。

そんな
断薬に死ぬような努力と苦しみの必要な
薬をホイホイと処方しておきながら、
なにが
腹を括れ!じゃ!


怒ったかもしれません。

まぁ
精神科医は
そんなこと言うと患者に責められるのを
百も承知なのか、

精神科医は薬の断薬を勧めることは、
ほとんどしません。


淡々と延々と処方し続けます。

なかには
「一生飲んでいた方がいいですよ」
「一生飲んでいても安全な薬ですよ」

なーんて、
飄々とした顔して言います。


精神科医もわかってるんですよね。

減薬断薬すると、
ほとんどの人がいったんは悪化することを。


そういう薬ですから。


そういう薬を簡単に処方してたことを、
責められると面倒ですから、

精神科医から断薬を勧めることは
ほとんどありません。


そして
減薬断薬して悪化しても

あなたの原疾患が悪化した、
やっぱりお薬が必要ですねぇ。



間違いなく、
言います。


減薬断薬を積極的に
取り扱ってる精神科医以外は、
ほとんどそんな感じでしょう。


とりあえず、
減断薬に詳しい精神科医生に
相談した時は違いました。


いったん悪化するけど、
必ず良くなるから、
頑張って耐え抜いて!



言ってくださいました。


その通りでしたよ。

心身ともにいったんは凄い悪化しましたが、
それを乗り越えたら、
私の場合は
グングン良くなりました。

特に
精神面の回復たるや驚きです。


もちろん
うつ状態になった原因や、
そういう鬱な気分に落ち込んでいく
自分の思考回路を見つめ直し、
対処しました。



真性の精神病はあります。

人類が闘ってきた2大精神病、
統合失調症・双極性障害1型などは、
確かに医師の助けが必要かもしれません。

急性期には薬が必要でしょう。

ただ
統合失調症の患者さんでも、
急性期を過ぎて落ち着いたら
減薬していくという医師はいます。


そして、
これが1番の問題と思いますが、
それらの精神病ですら、
拡大解釈拡大診療の元、
誤診に近いことが多いと言われてることです。

誤診で
統合失調症と病名つけられたら、
もう
普通は地獄から抜け出せません。

他にも
脳の器質性問題による精神病もあります。

甲状腺の病気や
癌もうつ病を引き起こすことが
知られてます。


発達障害は、
精神病と認定されて、
向精神薬を簡単に処方されるようになったのは、
ここ何十年間です。

少なくとも、
30年以上前は、
あまりそんな話聞きませんでした。

多く見積もっても
ここ50年間、半世紀の話です。

精神医療の歴史の中で
発達障害が今後どのように評価されるのか、
これは未来にならないと
わからないのかもしれません。


私個人としては、

かなり悲惨な精神医療の歴史の一つに
なる予感がしてます。


精神医療の歴史をふりかえると、
そんなのばかりです。


ロボトミー手術ですら、
世紀の大手術ともてはやされ、
手術待ちの患者が列をなしたんですから。

我が子に
ロボトミー手術を受けさせたいという
親が医者の元に殺到したわけです。

暴れる落ち着きのない我が子に
向精神薬を飲ませて、
おとなしくさせたい。


もしかして、
どこかしら類似点があるのかもしれません。

発達障害にメインに使われる薬は、
覚せい剤と似たような作用機序
持ってます。

覚せい剤も
いったんは
集中力が増して、
仕事や勉強がはかどるお薬です。

もちろん
定期的に身体に長年入れたツケは
皆さんご存知のようなモノです。



自分の減薬断薬と違って、

我が子の減薬断薬となると、
これもまたキツイものがあるでしょう。

下手に
優しい親には無理かもしれません。

私の両親は
腹を括ってたのでしょうね。

転がり廻り
泣き叫ぶ私にも、
狂ったようになった私にも、
自殺衝動が出て、
危ないことをしでかす私にも、

最後は動じませんでした。


大変だったと思います。


本当に酷く修羅場な時には、
伯母や妹や
時には整骨院のK先生にも協力してもらって、

私を見張り続けたわけですから。


相当
気合と根性が必要ですし、
自分の生活をも犠牲にしなくてはいけない、
面倒くさいことでもあったでしょう。


怖いですね、
本当に向精神薬。



自分で言うのもなんですが、
温厚な私が、

向精神薬の影響で
叫んだり転がり回ったり、
暴れるに近いこともしたのですから。

庭で転がって、
庭の石で自分の頭を叩きつけたこともありました。

あと
よく物を床に投げつけてましたね(笑)

カバンとか本とか。

あれ、
なんなんでしょうね?!

私の長い人生で、
そんなことその時だけです。

向精神薬を飲んでた時だけですよ。
モノを床に投げつけるのって。



なんだか

また久しぶりに
床に何か投げつけてみたいものです。

でも
お掃除自分でしなくちゃいけないから、
面倒ですね。



他の人はどうだかわかりませんが

向精神薬、

人格変わりますし、
暴力的攻撃的にもなります。




量を増やされたら、
今度は鎮静されるので
おとなしい廃人になります。


話が逸れましたが

精神科以外の医師が言った言葉。

向精神薬は腹を括らないと
やめれないよ。

この言葉は
的を得てると思います。


ちなみに
睡眠薬や抗不安薬などで、
ベンゾゾアゼピンを一種類だけ
飲んでるような人は、
そんなことないと思いますので、
ご安心ください。

どっぷりと
精神医療泥沼に入り込んだ人のお話です。


精神医療って、
本当に底なし沼みたい、、、、


相当ホラーな話がアチコチにあります。

そもそも
精神病院の死亡退院患者数
すごすぎませんか?


年間18000人ですよ。

日本が世界の中で
ナンバーワン
ですよ。




それが
戦後最大の発展を遂げたと言われる
島国日本です。


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