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[ポエム] 気違い

発狂して。

暴れて。

極端に暴虐で。

言葉も拙い。

なりふり構わず。

下劣で浅慮で。

自己に思うところが多くある。

取り付く島は自己の内に内在している。

そして最終的には。

問うたことは皆。

彼の中へ浸透していく。

かかる者のことを。

このようなナルシストのことを。

僕は気違いだと考えている。

無遠慮ということ。

それはまさしく。

人間存在としては異端である。

かかる人間とは実のところ。

生きることそのものを。

それ自体を自己に投影している。

非業なことに。

そうではない。

人間とは本来生きるにおいては。

もっと客観的な視点で。

それをもって行動するのである。

いや、そうであった方がいいのである。

否、そうでなくてはいけないのである。

観念性はいつも。

それはいつも。

生かすことばかりをさせる。

生きることばかりを。

それに頓着するように。

我々を矯(た)める。

だがしかし人間は。

生きているということ。

それを回顧し考えてみればすぐに。

人間存在としては。

生きているというそれ。

それによってでなく本当は。

認めるということ。

それをもって存在できているのである。

まあ言ってしまえば。

自然との和解。

それが人間を存在者たらしめている。

だから気違いである彼は。

彼は生きられていない。

何故と言うに彼は。

自然を嫌っているからである。



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