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(その3)知性改善論(知性は高低しうるのか)

 老化によって確かに人の知性は低下するようである。のみならず、緊張や睡眠不足などで知性は実際、外部の干渉によって機能しなくなるようである。がしかし、反対に知性は向上しうるのだろうか。今はこれについて論究しようと思う。
 然るに。まず私見では、「勉学自体によってのみ」知性は向上しない。なぜなら、勉学とは実際、結局は「教えられたことの繰り返し」でしかないからである。もし仮に、頭が良く全く勉強しない人がいるのなら恐らく彼は、そのことに興ざめしているからに他ならない。まあ、実際それは面白くない。勉強を嫌うのはこういうことなのである。だから、勉学は教えに正確にうまく従う技量しか向上されない。(もっとも、それによって知性は向上するのではという疑問に対して、今のところは否定しないが)
 違うのである。まさしく知性はその教えられるそれを、[独学で編み出すこと]でしか向上されない。なぜと言うに、知性の向上の過程は以下の通りだからだ。すなわち、[概念、法則、原理、論理の理解]などを自らで構築するということを繰り返すことで知性は徐々に(知性の最大の特徴であろう)考えるという行為の要領を得て向上するからである。(そしてちなみに、その要領を得るということなのだが、それは実際成功体験のことでしかない)故に、本性が[教えるということである勉学]は知性にとっては何の効用もないのだ。(もっと多言だろうが、独学で勉学に励む者には見込みが大いにある)
 私自身、我々の習慣の上には[概念、法則、原理、論理への理解]などを理解する、考える機会はたくさんあると考えている。まあつまりともかくも、人間の知性は主体性や能動性によってしか向上されず、他者からの何かしらを受け取ってそれを鵜呑みにして満足しているようでは、知性はいつまで経っても要領を得られず、それ故に知性は向上せず、さらにそれというのは実際、IQ は断じて永久的に向上せず、向上するのは[その要領だけ]だということも含み持っているのである。


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