見出し画像

【第2回】フィルムライカで夢見る星 ネガフィルム編

本Noteはタイトルの通り、ライカM3で星を撮りたい、その挑戦記である。
本稿の最後に、実際に撮影した作例も載せているので合わせて確認いただけると幸いである。

この試みの成果は、展示会でお披露目することである。
その展示会は決まったが詳細についてはまた追ってお伝えする。

第一回はこちら。こちらでは星の撮影方法について説明している。


いざ出陣

2023年02月
千葉県 某所


テーマ フィルムで星は撮れるのか。ネガフィルム編

他にも試したいことはたくさんある。
ポジフィルムを使用しての撮影
ネガで天の川は写るのか。
中望遠レンズを使用しての天体撮影
星景撮影

だが、欲張っても失敗しそうなので1つずつ試していきたいところだ。

日周期の撮影
赤道儀を使用した星の撮影


選ばれたのは【Superia Premium 400】

フィルムにはそれぞれISO感度が設定されている。
増感もできるとのことだがネガではあまり一般的ではない。
なのでISO400で相反則不軌がキツくないフィルムであるSuperiaPremium400を使用して撮影を行う。
もう一つはDELTA3200を使用するが、こちらは相反則不軌がきついためあまり期待は出来ない。
→まだ現像していない。。。

シネフィルムであるCinestill800Tはデータシートを見たところ確か1秒くらいまでは考慮不要と記載があったがそれ以上については不明。
そのために今回は使用を見送った。


使用機材

フィルムカメラ
LEICA M3
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
Superia Premium 400

主役

デジタルカメラ
Sony α7IV

赤道儀
VIXEN POLARIE U

撮影手順

三脚設置
 →水平出し大事
赤道儀準備
 →北極星を求めて。
デジタルカメラで露出・構図確認
 →ここでの露出をLEICA M3に設定。
LEICA M3に換装
 →思いの外重量差あり。
       もう一度北極星位置合わせ
構図確認
 →分かりにくいがなんとか見える。
ピント調整
 →明るい星で実施。
  思いの外合わせやすかった。
撮影スタート

気温は10度以下
寒いが空が澄んでいてコンディションは悪くない。
雲もなく天気は最高

これで撮れるのはどんなものなのか。
撮影は問題なくできた。寒い以外は。


試して思ったこと

LEICAは星撮影のピント合わせがやりやすい。

二重増合致はどこでピントが合っているかが非常に分かりやすかった。
ピント自体はいつもの半分以下の時間で合わせることができた。

他にもファインダーが独立しているのでレンズのF値に左右されずにピント合わせできたのも非常に良かった。

赤道儀はおそらく必須。

フィルムのISO感度が低いためにどうしてもシャッタースピードを稼ぐ必要がある。
絞りでなんとかするにも限界があるのでそこを打ち破るにはやはり赤道儀の力を借りるのが良いだろう。

星景は厳しい

もし実施するなら。
結果がどう転ぶかはわからないが、アンダーの粘りが強いシネフィルムを使用するのがいいかもしれない。
タングステンの色味を許容できるかというところと、相反則不軌が不明というところが未知であるが悪くない結果を残してくれると思う。
星景なら、フィルターをつけた上で赤道儀を星景撮影モードにしSS:60秒くらいでの撮影を考えているがどうなるだろうか。


ライカ先生の夢見る星(作例) 

LEICA M3
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
SS:2min F:1.8 ISO400


LEICA M3
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
SS:10min F:2.8 ISO400



以上です
ありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?