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多分仲良くなれないネガフィルム PHOENIX200 紹介!


基本情報

HARMAN
PHOENIX200
ISO 200(100-160?)
カラーネガフィルム
C-41

特徴

強すぎるコントラスト
クロスプロセスを思わせる強烈な発色
おそらく狭いラティチュード
照明にハレーションが発生する

2023年に登場したカラーネガフィルム。とにかく強烈。
ISO200と公言されているが、おそらくもう少し上げて撮影したほうが綺麗に色が出るのではないだろうか。
→160 or 100
コントラストが強く黒色がかなりはっきり出る。
クロスプロセスの発色を思わせる色味。なので綺麗な人肌の色を求める撮影には向かない。
アンダーで撮影してしまうとシャドウ部が潰れがち。
室内をアンダーで撮影した場合、照明が緑色に発色される。
かなりめりはりがついた写真が撮れる。

私は多重露出撮影を行わないのでわからないのだが、その用途に向いているフィルムだ、という声が多く出た。
印象としては難しいフィルムだ。

私観

今回私の撮影した写真では正直なところ、このフィルムの良さを出しているとは言えないが今後の参考のために思いつくことを書いてみた。
もし次撮影するのなら

ISO100に設定して撮影する。
強い光源をバックに撮影して盛大にハレーションを発生させたい。
充分な光量を確保できる明るいレンズを使用して室内撮影を行いたい。

このフィルムは撮影前に想定する写りをかなり逸脱するフィルムなので特性をしっかり理解しないと難しいフィルムである。
この特性を理解できればかなり楽しいフィルムになるだろう。
この逸脱する写りにランダム性を求めて使用するのも楽しいのも事実。
その際は複数人で集まって、撮影結果を見せ合えば楽しいだろう。

個人的なことを正直に書くなら、このフィルムは苦手だ。。。

作例

黒色がしっかり出ていてかなりメリハリのついた一枚になった。
緑色の発色が綺麗で植物が生き生きと描写されている。
粒状感は強いが解像度が高いという印象である。なんだか不思議な感じだ。


逆光撮影時に露出を誤るとモノクロの写真のような結果となった。


青色の花を撮影したのだが、白〜紫色のように発色された。
土の色ももっと暗い色味だったのだが明るく発色している。
クロスプロセスのような印象。


室内で光量不足だと緑色がかぶる。
ホラー映画で出てくるような一枚に仕上がってしまった。



室内でも光量が十分ならおそらく緑色に転ぶことはないと思われる。

蝋燭の先の光にハレーションが確認できる。
強い光源をバックに撮影するとシネフィルム的な撮影もできるだろう。
それ以外としては粒状感は強いものの被写体はしっかり描写できている。


露出が適切な場合、綺麗な発色を期待できる。


↓この写真は本来、窓枠のみにフォーカスを当ててシルエット的に撮影しようとしてかなり飛ばしたはずなのだが、うまく外に露出があった。
綺麗な発色だ。。。

花のみ適正露出で撮影したら枝の部分が完全にアンダーになってしまった。
花は綺麗に発色しているので少し残念に思う一枚だ。


完全に露出アンダーだとコントラストも彩度も低下する。注意しよう。

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