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行動によってのみ己の生き様を示すトム・クルーズの姿がかっこよすぎて泣いた『トップガン マーヴェリック』

【個人的な評価】

2022年日本公開映画で面白かった順位:2/74
   ストーリー:★×20
  キャラクター:★×20
      映像:★×20
      音楽:★×20
映画館で観るべき:★×20

【ジャンル】

アクション

【元になった出来事や原作・過去作など】

・映画
 『トップガン』(1986)

【あらすじ】

アメリカのエリート・パイロットチーム”トップガン”。かつてない世界の危機を回避する、絶対不可能な【極秘ミッション】に直面していた。

ミッション達成のため、チームに加わったのは、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられた”マーヴェリック”(トム・クルーズ)。なぜ、彼は新世代トップガンと共ににこのミッションに命を懸けるのか?

タイムリミットは、すぐそこに迫っていた——。

【感想】

これはもう、、、本当に面白かったです。。。。・゜・(ノД`)・゜・。今日の朝観たんですけど、そのときFilmarksでの評点が4.5になってたから、「おいおいさすがにそれは、、、」って思ったんですが、その通りでした。。。何をどうしたら面白くなるのか、感動するのか、興奮するのか、そしてトム・クルーズがかっこよく映るのか、すべてがわかっている作品かと。

<間を空けたからこそここまでできた>

前作の公開から実に36年経ちました。本来は昨年公開でしたが、コロナの影響で延期になりましたね。36年って、僕の年齢がほぼすっぽり入ってしまうほど間が空いてますよ。前作でトム・クルーズは一躍トップスターになり本人にとっても思い入れのある作品だそうです。続編の話はずっとあったけど、その思い入れがあるがゆえになかなか踏み切れなかったそうな。でも、待った甲斐があったし、何よりもそれだけの年月を経たからこそ、ベストなストーリーになったと思います。

<最高すぎるイケオジ>

この映画の見どころはいろいろありますが、まずは何と言ってもマーヴェリックのキャラクターでしょう。前作の彼は、自分のパイロットスキルに絶対の自信を持ち、教官と恋仲になるも、親友を失くしたことで自信を失い、そこから這い上がる青春映画のような要素もありました。そんなやんちゃだったマーヴェリックが、今度は教官となってトップガンに復帰します。

36年経ってもパイロットスキルは衰え知らず。常識破りな性格もそのままで、若い頃から何一つ変わらない彼の姿はそれだけでエモさ全開ですよ。精鋭中の精鋭が集うトップガンの中で、若者はみな自分の能力に絶大な自信を持っています(昔のマーヴェリックもそうでしたがw)。そんな彼らをいとも簡単に負かしてしまう流れはスカッとします。老害となる人物を若者たちがギャフンと言わせる展開はよくありますが、今回は老害とも捉えられかねないおじさんが圧倒的なスキルで若者たちをギャフンと言わせてしまいますから。

誰もが攻略不可だと思う無理ゲーなミッションを前にしても、「考えるな、行動しろ」と自ら先陣を切って、その背中ですべてを語ります。体力も気力も若い人の方があるはずなのに、圧倒的なセンスと経験で、その不可能なミッションでさえも可能だと自ら証明しちゃうんですよ。こんなかっこいいおじさん、いますか?ふんぞり返るだけでなく、指示を出すだけでなく、己の身を持って「できる」と次世代に見せつけるんですよ。もう一生ついていきたいですね。・゜・(ノД`)・゜・。

<前作の流れをしっかり押さえた人間ドラマ>

ストーリー自体もすごくよかったです。前作で失った親友グース(アンソニー・エドワーズ)の息子ルースター(マイルズ・テラー)との衝突。ライバルだったアイスマンとの時を重ねた友情。そしてペニー(ジェニファー・コネリー)とのロマンス。特に、グースの死は前作でも大きな転換期でしたね。あんなに自信に満ち溢れていたマーヴェリックをどん底に突き落としますから。本人のせいではないにせよ、いまだに責任を感じているんでしょう。その心の葛藤をきちんと引き継いで物語の中心に据える構成はとても見ごたえがありました。そのルースターの見た目がグースに似ているのもいいんですよね~。パッと見ですぐに息子だっていうのがわかりますから。この作品が初見でも楽しめるとは思いますが、前作をトレースしたシーンも多いので、前作を観ていた人ならもっとエモさを感じられることでしょう。

てか、ペニーとか前作ではセリフに名前が出てくる程度だったのに、ここにきていきなり出番が増すっていうのにはちょっと驚きましたけど(笑)

さらに、ミッションをクリアしても終わらない展開に、常にスリルと興奮を味わえるのもポイントです。「マジでこの先どうなるの?!」っていう次から次へと起こるクライマックスの連続でスクリーンに釘付けでした。

<大迫力すぎる映像の数々>

そのスリルと興奮を押し上げるのが、戦闘機によるドッグファイト(空中戦)です。このVFX全盛期の現代において、CGや合成なしの、キャストとスタントたちによる努力の賜物です。訓練においても敵機との攻防においても、空を縦横無尽に目まぐるしく飛び回る戦闘機の迫力はすごかったです。生まれて初めて「あ、これはちゃんと訓練しないと乗れないな」っていうのを痛感できるほどのリアルさがありました。IMAXで観るとより一層強くそれを感じました。

<そんなわけで>

これはもう映画館でしか観ることを許されないほど、映画館で観て欲しい映画です。マーヴェリックのかっこよすぎる生き様と、彼を取り巻く人間ドラマ、そして大迫力の映像と、三拍子揃った超オススメの作品です!!


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