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笑い、悲しみ、驚き、興奮、すべての感情が揺さぶられる歴史に残る最高傑作『アベンジャーズ/エンドゲーム』(ネタバレあり)

【個人的な評価】

2019年日本公開映画で面白かった順位:1/220👑
生涯で観た映画の中で面白かった順位:1/2002👑
   ストーリー:★×3000
  キャラクター:★×3000
      映像:★×3000
      音楽:★×3000
映画館で観るべき:★×3000

【ジャンル】

スーパーヒーロー
マーベル
アベンジャーズ
アクション

【原作・過去作、元になった出来事】

・漫画
 『アベンジャーズ』(1963)
 
・映画
 マーベル・シネマティック・ユニバース(2008-)

【あらすじ】

最凶最悪の敵“サノス”(ジョシュ・ブローリン)によって、人類の半分が消し去られ、最強チーム“アベンジャーズ”も崩壊してしまった。果たして、失われた35億の人々と仲間を取り戻す方法はあるのか?

大逆転の確率は、1,400万605分の1…。わずかな希望を信じて再び集結したアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ソー(クリス・ヘムズワース)たちに残されたのは、最強の絆だけ──。

“今はここにいない”仲間のために、最後にして最大の逆襲が始まる!

【感想】

基本的にこのnoteには新作映画の感想しか書かないんですが、、、再度鑑賞した上に、人生で一番好きな映画なので、改めて備忘録として残しておこうと思います。

本作は、マーベル・シネマティック・ユニバース第22作目にして、『アベンジャーズ』シリーズ第4作目の映画となります。MCUに一区切りつけるにふさわしい有終の美すぎる作品ですね。『アイアンマン』(2008)から観直して、ついにここまで来ました。

<歴史史に残るアベンジ映画>

公開当時、映画館で6回観たんですよ、これ。それぐらいドハマリした映画です。それまで『ターミネーター2』(1991)が自分の中で一番好きな映画だったんですけど、見事に塗り替えられましたね。

この映画は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)とセットで観るべきでしょう。あそこで圧倒的な敗北を観客に見せつけて、壮絶な絶望感を味わわせた上でのアベンジ。『インフィニティ・ウォー』が終わってから、本作が公開するまでの1年間が本当に苦しかったことを今でも覚えています。アベンジャーズはあの絶望からどうやって立ち直るのか、それだけが気がかりで仕方なかったので。目の前のどうしようもない現実に打ちひしがれるトニー・スタークの姿を目の当たりにして、何とも言えない気持ちになりましたね。。。

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(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』より引用)

でも、本作を観てびっくりしたんですよ。あれだけの規模感でキャラクターを勢ぞろいさせた前代未聞の前作を、はるかに凌ぐ面白さだったんですから。

<ジェットコースターのようなストーリー展開>

本作の見どころは、複数の感情が非常に高いレベルで刺激されるところにあると思っています。タイムトラベルという、オーソドックスだけど、まさかここで使うかという設定。先がどうなるかわからない中、笑って、泣いて、驚いて、興奮して。基本はシリアスなんだけど、アベンジャーズの面々が世界を元に戻そうと躍起になる中で、太ったソーやスマートになったハルク(マーク・ラファロ)など、キャラクター同士の掛け合いに笑い、ソーにとっての母フリッガ(レネ・ルッソ)や、トニーにとっての父ハワード(ジョン・スラッテリー)、キャプテン・アメリカにとってのペギー(ヘイリー・アトウェル)など、今となっては失った大切な人たちを目にしたときのこみ上げる想いに涙し、過去から迫ってくるサノスやその戦いの過程で起こるまさかすぎる展開に驚き、そして圧倒的な映像美とアクションに興奮しまくりでした。特にラストの「アッセンブル」は史上最高の胸アツシーンです!

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(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より引用)

このように、3時間という長い尺なのに、まったくその長さを感じさせない、ジェットコースターのような展開だったのがこの映画の一番推せるところ。そういえば、『ターミネーター2』のときも、笑って、泣いて、驚いて、興奮してと、複数の感情が刺激されたからずっと一番好きだったんですよね。僕の中で面白い映画は、いかにいくつもの感情を揺さぶられるか、なんだと思いました。

インフィニティ・ウォー』では、勝つか負けるかの瀬戸際の中で、「これは勝ったんじゃないか、、、?」と期待させた上での敗北という、その振れ幅の大きさに余計にショックを受けましたよね。しかし、今回はその逆なんです。世界を元に戻す希望が見えつつも、結局サノス(ジョシュ・ブローリン)たちの圧倒的優位による再び沸き起こる絶望感。でも、そこからの大逆転っていう構成に、これまた振れ幅の大きさで、より一層強い興奮と感動を味わうことができます。その構成というか、持っていき方というか、本当にルッソ兄弟の手腕がすごすぎます。。。本当に彼らには感謝と尊敬の念しかありません。

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本作で監督を務めたルッソ兄弟(『アベンジャーズ/エンドゲーム』の特典映像より引用)

<圧倒的キャラクター数なのに全員に見せ場を作るすごさ>

あれだけのキャラクターを登場させて、それぞれに見せ場を作るのもすごいところです。『インフィニティ・ウォー』と併せて、全員にきちんと活躍できる場を与えている上に、そのキャラクターのよさを伝える要素を引き出しているんですよ。これまでのMCUの作品をすべて観ていない人にはわかりづらいかもしれませんが、ファンからしたらたまらないですね。

個人的には、アイアンマンとキャプテン・アメリカが甲乙つけがたいほど、両者共によかったと感じました。終盤、アベンジャーズ側はキャップとアイアンマン、ソーしか戦える人がおらず、サノス1人にも苦戦している上に、向こうは大軍を用意してきて。普通だったらもうあきらめざるを得ないような状況なんですよね。でも、キャップは半壊したシールドを手にして、ベルトをキュッと締めて、最後まで戦う姿勢を崩しませんでした。この絶望的な状況の中でも、決してあきらめることをしない彼の勇敢さは、最初からずっと持ち合わせているもので、それを貫き通していることに感銘を受けました。

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(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より引用)

アイアンマンに関してはもう、、、ね。。。過去で自分の父親と対面するシーンも感動的でしたけど、やっぱりクライマックスでのコレでしょう。歴史に残る名セリフと自己犠牲による偉大な死。これがアベンジャーズが勝てる唯一の方法だったと、ドクター・ストレンジだけが見えていたんですよね。。。終わった後の喪失感が凄まじくて、しばらく何も手につきませんでした。

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(『アベンジャーズ/エンドゲーム』より引用)

<そんなわけで>

過去のMCU21作品すべてを観ないと、この映画の真価は実感できないと思います。初見の人に関してはかなりハードルが高くなってしまうでしょうし、もはや新規ユーザー無視の既存ユーザー向けの映画とも言えるかと思います。でも、、、それでも、、、時間をかけて過去作をすべて観てから、この映画に臨むだけの価値はあるんです。それだけスケールが大きくて、奥が深くて、面白いから、、、!!それは、各レビューサイトの高評価っぷりと、世界で最も売れている映画シリーズという事実と、この映画単品でも一時は世界の興行収入ランキング1位を獲った記録が証明しているんじゃないでしょうか。ぜひ、観ていただきたいです。。。

ありがとう、マーベル。
ありがとう、アベンジャーズ。
ありがとう、スタン・リー。
3000回、愛してる。


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