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2024年映画初め!ハゲと筋肉と美女のお祭りが1年の幕開けにふさわしかった『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:1/1👑
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★★
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:Expend4bles
  製作年:2023年
  製作国:アメリカ
   配給:松竹、ポニーキャニオン
 上映時間:103分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:映画『エクスペンダブルズ』シリーズ(2010-)

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
自らを“消耗品”と名乗る最強無敵の傭兵軍団<エクスペンダブルズ>を率いるバーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)は、CIAから下された新たなミッションに挑むため、かつての相棒であるリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の元を訪ねる。バーニーと共に再び組むことを決意したリーがアジトに足を運ぶと、そこにはかつての仲間だけではなく、新たなメンバーが顔を揃えていた。

新戦力を迎え【ニューブラッド】として生まれ変わったエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること。
もし、失敗すれば第三次世界大戦が勃発しかねない危険なミッションに挑む彼らだったが、敵の卑劣な策の前にミッションは失敗に終わり、大きな代償を払うことに…。

失われた仲間の意思を継ぎ、そして仇を討つために再びエクスペンダブルズが立ち上がる——!

【感想】

エクスペンダブルズ』シリーズ第4作目。これが僕の2024年の映画初めとなる作品です。相変わらずのド派手っぷりは新たな1年の幕開けにふさわしかったんですが、正直、シリーズの中で見るとだいぶ失速してしまったように感じました。

<キャストが豪華すぎるシリーズ>

もともと僕はこのシリーズがメチャクチャ好きだったんですよ。まさに「アクションスターのアベンジャーズ」って感じで、主演のシルヴェスター・スタローンとジェイソン・ステイサムに加え、過去作にはジェット・リーやブルース・ウィリスも出ていましたから。もちろん彼らだけじゃありません。2作目ではジャン=クロード・ヴァン・ダムがヴィランを演じ、3作目ではヴィランであるメル・ギブソンと戦うために、アントニオ・バンデラスやハリソン・フォードまでもが活躍します。そして、シルヴェスター・スタローンの最大のライバルであるアーノルド・シュワルツェネッガーも過去作にはすべて出演していて、もうね、アクションスター全部乗せっていうただそれだけで大興奮でした。

<すべてのアクション要素がここに詰まっている>

その上で、今回の映画は個人的には刺さった部分と刺さらなかった部分が二極化しましたね。まず、刺さった部分としてはアクション映画をすべて詰め込んだような世界観です。銃撃戦からカーチェイス、大爆発まで何でもござれの幕の内弁当に「こういうのでいいんだよ!」と思わせる魅力があります。

その中で一際目立ってたのが、今作から新しく登場したジーナ(ミーガン・フォックス)とデーシャ(トニー・ジャー)です。ジーナを演じたミーガン・フォックスはあまりにもセクシーすぎて、これぞまさにセックスシンボルというぐらいの色気。男性目線で恐縮ですが、ラストのタンクトップ姿はもう、、、たまんねぇっす。。。(笑)トニー・ジャーは目にも止まらぬハイスピードアクションの数々がかっこよかったですね。かつてのジェット・リーを凌ぐんじゃないかってぐらいのテンポのよい攻撃は見ごたえ抜群です!今回の映画はシリーズイチ肉弾戦がメインだったので、彼のよさが特に活かされていましたね。

<観たかった人が不在>

逆に刺さらなかったところは全体的なキャスティングです。先にも書いたように、このシリーズは「アクションスターのアベンジャーズ」のような豪華キャスト勢揃いってのがウリです。シリーズ最新作ってことで、過去に出てきたキャストが一堂に会する流れを期待していたのですが、今回はメインどころはほぼ変わらなかったものの、他のキャストがまったく続投しておらず、過去作と比べるとちょっと見劣りしたような印象を受けました。この手の映画ってストーリーはあってないようなもので、筋肉自慢の男たちが敵をボッコボコにしていくパターンなので、差別化できるところってキャストじゃないですか。過去作はレジェンド級のアクションスター勢揃いでそれが実現できていたんですけど、今回はそれが叶わず。。。せめてシュワちゃんぐらいはもう一度スクリーンで観たかったんですけどね。スタローンとの共闘を楽しみにしていたのに。

しかも、今回はストーリーの構成上、ジェイソン・ステイサムがメインで話が進んでいくんですが、往年のメンバーたちの見せ場がほぼないので、エクスペンダブルズとしてのよさもあまり感じられなかったんですよ。もはやステイサムの単独映画かと思うほどで、せっかくの「アクションスターのアベンジャーズ」感が薄まってしまったのが個人的には少し寂しい気もしました。まあ、ジェイソン・ステイサムが大暴れするところは面白かったんですけど。

<アクション映画において洋画にあって邦画にないもの>

今回の映画を含め、このシリーズを通して感じるのは、邦画のアクションでは見ることができない以下の要素の強さです。こういうの大好物なのでもっと欲しいです(笑)

・圧倒的な筋肉
・人類最強ハゲ
・ド派手なカーチェイス
・弾が飛び交う銃撃戦
・スプラッターってぐらいの流血
・すべてを飲み込む大爆発
・人の命を平気で奪う悪役
・プロレスラーやアスリートからの役者転向
・セクシーすぎる美女
・体を張れるおっさん

<そんなわけで>

正直、個人的にはシリーズの中で一番低い満足度でした。ストーリーはオチが見え見えでしたし、映像もド派手ではありましたが、過去イチ合成感が強く、クオリティが少し安っぽく見えて、「4作も続いてさすがに息切れか?」と感じたので。とはいえ、ハゲと筋肉と美女が大暴れする構図はやっぱりインパクトあります。なので、年始早々ぶっ飛ばしていきたい人にはオススメしたいです。


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