影裏

超絶わかりづらかった『影裏』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:31/31
謎😑:★★★★☆

これは、、、誠に申し訳ないのですが、僕にはまったくよさがわかりませんでした。。。話の流れはわかるんだけど、全然入ってこなくて。。。
【どんな映画?】

主人公である今野秋一(綾野剛)が、赴任先である岩手県の盛岡で日浅典博(松田龍平)と出会うところからスタート。同い年ということもあり、だんだん2人の仲は深まっていくのだけれど、ある日突然日浅がいなくなり、今野がその足取りを追っていくという話です。

【感想】

監督が大友啓史っていうから、アクションではないにせよ『るろ剣』レベルを期待してしまったのですが、それが間違いでしたね。。。

今野は友達もおらず、独りの生活を余儀なくされていたところに、ひょうひょうとした日浅が現れて、いっしょにいるうちに今野の人生に安息に満ちていくのはわかりました。

また、今野が日浅に特別な感情を抱いているのもわかりました。

そんな日々が突然なくなり、日浅の足取りを追う中で、自分の知らない彼の一面を知ることによるある種の恐怖みたいなものも伝わってきました。

が!

響いてこないんですよね。。。話の流れや状況は理解できるのに、全然響かなくて。。。多分、今野の感情表現がほぼなかったからかなと思います。もともと静かで穏やかな性格なので、あまり自分の想っていることを外には出さないタイプってのもあると思いますが。
しかし、いくら2人いっしょにいると言っても、日浅はちょっと距離感がめんどくさそうだったし、無理矢理付き合ってるだけじゃないの?とも思った中で、いきなり失踪した彼の足取りを追うもんだから、ちょっと感情移入しづらいなと感じました。

ただ、唯一刺さったセリフがあります。
それは、日浅の放った「知った気になるなよ。人を見る時はな、その裏側、影の一番濃い所を見るんだよ」というもの。
これ、現代社会において何事にも当てはまる深いセリフだなと思いました。

特に、今の時代はSNSで自分を盛ることが容易になってきたし、情報も簡単に拾えるので、パッと見えるものだけを鵜呑みにしない方がよいなと痛感しました。


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