誰かをぶっ飛ばしたいときに観たい映画No.1!アジアのワンパンマンが放つ重すぎるパンチに興奮が止まらない『犯罪都市 PUNISHMENT』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:25/107
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★★★★★★★
【作品情報】
原題:범죄도시4(The Roundup: Punishment)
製作年:2024年
製作国:韓国
配給:ハピネットファントム・スタジオ
上映時間:109分
ジャンル:アクション
元ネタなど:映画『犯罪都市』シリーズ(2017-)
公式サイト:https://happinet-phantom.com/hanzaitoshi4/
【あらすじ】
※公式サイトより引用。
新種合成麻薬事件から3年後の2018年。ヤクザも恐れる怪物刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)とソウル広域捜査隊は、デリバリーアプリを悪用した麻薬密売事件を捜査していた。
マ刑事は捜査を進めるうちに、手配中のアプリ開発者が謎の死を遂げた事件の背後に、フィリピンに拠点を置く国際IT犯罪組織の存在を突き止める。組織のリーダーは、拉致、監禁、暴行、殺人をいとわず、韓国の違法オンラインカジノ市場を掌握した特殊部隊出身の“元傭兵”ペク・チャンギ(キム・ムヨル)。
一方、組織オーナーで“ITの天才”CEOチャン・ドンチョル(イ・ドンフィ)は、韓国でさらに大きな犯罪計画を練っていた。
マ刑事は、史上最大規模のIT犯罪計画を殲滅するため、オンラインカジノ事業の経験を持つチャン・イス(パク・ジファン)に捜査協力を依頼し、広域捜査隊、サイバー捜査隊と新たなチームを結成し捜査を始めるのだが……。
【感想】
『犯罪都市』シリーズ第4作目。もはやマフィアなんじゃないかってぐらい強面の刑事マ・ソクトが敵をぶん殴るだけの映画なんだけど、これが4作目になってもまだ面白いんですよね。誰かをぶっ飛ばしたいとき、スカッとしたいときに超絶オススメします!(笑)
<マ・ドンソクありきの映画>
本作のみに限らず、このシリーズはもうマ・ドンソクのマ・ドンソクによるマ・ドンソクのための映画と言っても過言ではありません。とにかく圧倒的すぎるんですよ、彼の存在感が。何を以てそう感じさせるかといえば、彼の熊のようなガタイとそこから繰り出される大きく重い拳です。シリーズを経るごとにデカくなる体と、それに比例して強くなっている(気がする)パンチ力が現実離れしすぎてて観ていて楽しいですね(笑)あの巨体とヒットした瞬間の効果音もあって、パンチの重さがメチャクチャ伝わってくるんですが、基本的に雑魚はワンパンでのしちゃいます。中ボスクラスだと数発当てることもありますが、ボクシングスタイルを主体とした軽やかな身のこなしで敵の攻撃を避けつつ、腹や顎にクリティカルヒットを与えて即KOさせる実力は圧巻。その格闘シーンを際立たせるために、あえてこの映画では近接戦を多くして、銃撃戦が少なくなっているのも特徴的と言えますね。ラストの飛行機内での敵2人を前に大暴れするマ刑事の姿とかもうごはん何杯でもいけちゃうぐらいかっこいいですよ。あんな狭い場所でよくあそこまでできるなって。
<韓国映画のアクションのクオリティの高さ>
でも、アクションがすごいのはマ刑事だけじゃありません。メインヴィランだったペクの攻撃も凄まじいですよ。このシリーズってヴィランが冷酷非道極まりない人たちだから、確実に殺しに来るんですよね。今回のペクもナイフでメッタ刺しにするし、首などの急所も容赦なく狙ってきます。邦画だと相手の命を奪うことにこわだらないことも多いので、最終的に敵が死んだかどうかって確証がないことが多いですけど、この映画はそんな甘っちょろくはなく、100%死に至らしめます。だから、アクションもバイオレンス色が強くなって、より緊迫感やリアリティが出てくるんじゃないかなあと思いました。冒頭のペクは相手の腹をナイフで刺した後、さらに蹴りを入れてより深く刺し込んでますからね。。。元傭兵っていう設定からか、体もバッキバキで、戦いや殺人におけるプロフェッショナルさを感じます。
<魅力的な脇役たち>
あと、この映画のいいところは、マ刑事以外のキャラも見せ場があるところです。確かにマ刑事ありきなところが多いんですが、でも、インド映画みたいに主人公以外全員モブっていうほど偏ってもいなくて、マ刑事にいいように利用される上司やコキ使われる元組長、そして先に書いたような最強のヴィランなど、脇を固めるキャラクターも魅力的なのが素晴らしいんですよ。あれだけバイオレンス要素の強い作品なのに、脇役をうまく使ってコメディっぽさも出せているところが秀逸なバランスになっていると思います。ちなみに、マ刑事を演じたマ・ドンソクとペクを演じたキム・ムヨルは『悪人伝』(2019)でも共演していて、そこではマ・ドンソクが暴力団の組長で、キム・ムヨルが刑事っていう本作とは真逆の関係ってのも面白いポイントです。
<そんなわけで>
誰かをぶっ飛ばしたいときには絶対観たいバイオレンス色の強いアクション映画でした。実際に殴ったら犯罪ですが、この映画を観ればマ刑事が変わりにぶっ飛ばしてくれるので、それだけでスカッとします!ぜひ続編を作っていただきたいですね。今まで捕まえたヴィランが脱走して手を組むとか、マ刑事の過去を描いた前日譚とか、他の映画とのクロスオーバーとか、これだけキャラが立ってればいかようにもできそうです。
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